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平野 昭 HIRANO Akira

大学院・文化政策研究科長、教授

文化政策学部 芸術文化学科
大学院 文化政策研究科

E-mailアドレス hirano@suac.ac.jp

出身地

神奈川県横浜市

学歴

武蔵野音楽大学大学院音楽研究科修士課程修了(1979)

学位

芸術学修士

経歴

尚美学園短期大学助教授(1989)
沖縄県立芸術大学大学院音楽芸術研究科教授(1996)

担当授業分野

芸術と文化、音楽史、音楽文化特講(大学院) など

研究分野

音楽学:西洋音楽史、音楽理論、音楽美学、音楽評論
特に専門の時代は18・19世紀ヨーロッパ音楽史

研究テーマ

古典派様式の確立と変化
とりわけソナタ形式の発展変化を対象とする

研究業績

編著書・訳書

・『ベートーヴェン事典』(監修 共著 主筆、東京書籍、1999)

・『ベートーヴェン大事典』(監修 共訳、平凡社、1997)

・『ベートーヴェン:カラー版作曲家の生涯』(新潮社、1985)

・『音楽キーワード事典』(共著、春秋社、1988)

・『鳴り響く思想:現代のベートーヴェン像』(共著、東京書籍、1994)

論文・解説

・「19世紀のベートーヴェン受容:楽譜出版から見えてくるもの」(『沖縄県立芸術大学大学院芸術文化学研究科 芸術文化学叢書』1、1998、p.409-427)

・「もうひとつの《ディアベッリ変奏曲》をめぐって」(『モーツァルティアーナ:海老澤敏先生古希記念論文集』、東京書籍、2001、p.241-250)

・「ブルックナー交響曲第8番の版問題」(『武蔵野音楽大学 研究紀要』第13号、1981)

・「音楽家の収入:モーツァルトとベートーヴェンの家計簿」(『ポリフォーン』第14号所載、サントリー音楽財団、1992)

・「19世紀初頭ウィーンにおけるオペラの状況」(『尚美学園短期大学研究紀要』第7号、1993)

作品・プロジェクト

・企画・監修:音楽文化展「素顔のベートーヴェン」ウィーン楽友協会所蔵資料展、サントリー美術館(1983年10~11月)

・企画・監修:「大ベートーヴェン展」ベートーヴェン・ハウス・ボン(西ドイツ)所蔵資料展、長崎ハウステンボス及び東京、東急文化村ザ・ミュージアム(2005年10~12月)

その他の活動

・『毎日新聞』クラシック担当評論

・NHK、FMおよびTVクラシック番組企画・解説・出演

受賞歴

第2回大宮真琴音楽賞(ベートーヴェン研究の業績に対して、1997)

所属学会・団体

日本音楽学会、日本18世紀学会、国際音楽学会、東京音楽ペンクラブ

社会的活動

横浜市芸術文化振興財団評議員、富士市文化振興財団評議員、日本音楽コンクール審査委員、静岡県国際オペラコンクール企画委員、浜松市アクト音楽院音楽監督、浜松国際ピアノコンクール運営委員、浜松市楽器博物館運営委員、浜松市ゆかりの芸術家顕彰審査委員、日本音楽学会例会委員

メッセージ

アートマネージャーである以前に

 ウィーン・フィルの本拠地、楽友協会ホールには貴重な音楽資料館が付設されている。ベートーヴェン時代に設立されたこの資料館は、かつてブラームスが館長をつとめてもいた。現在の館長オットー・ビーバ博士は高名な音楽学者だ。この資料館所蔵の楽譜や楽器、絵画やさまざまな博物によって「音楽文化展:ベートーヴェンの素顔」を1983年に東京で開催し、その監修を勤めた。昼夜徹しての翻訳と日本語キャプション作成、展示の編年的順路、展示資料に合致した視聴覚資料の準備等々、仕事はカタログ製作などふくめて2ヶ月に及んだが、ウィーンのビーバ博士と私との協議結果によって、わたしが協力を求めた友人5人はすべて音楽学者。当時、展示プロデューサーとかアートマネージャーなどという呼称もなければ、認識もなかった。展覧会場(サントリー美術館)の一角にミニ・コンサート場を設置し、30分ほどの演奏を1日3回、ベートーヴェン作品を日替わりの演奏家で実施できたのもこの文化展の企画者が音楽の専門家集団であったからだ。
 同じことは1995年に、ボンのベートーヴェン・ハウス記念館の所蔵品によって3ヶ月(長崎ハウステンボスで2ヶ月、東京、東急文化村で1ヶ月)行った「大ベートーヴェン展」でも実感した。展覧会場の設置と指示はベートーヴェン研究所のラーデンブルガー博士とラープ博士そして私の3人。ベートーヴェンの貴重な自筆譜の扱い、はるばるボンから輸送されてきたベートーヴェン使用のピアノの扱いなどは、やはり音楽の専門家でなければならなかった。このふたつの音楽展で経験したことは、まさにアートマネジメントのコア部分である。イヴェント現場で的確な作業をしてくれるプロはどこにでもいる。しかし、そのイヴェント内容の本質を完璧に理解しているリーダーこそが、イヴェントの成功の鍵を握っている。
 アートメージャーを目指すには、まず、対象となるアートそのものについての知識と経験を充分に身につけ、蓄積するしかない。