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尾野 正晴 ONO Masaharu

教授

文化政策学部 芸術文化学科
大学院 文化政策研究科

学歴

京都大学経済学部卒業(1972)

学位

経済学士

経歴

西宮市大谷記念美術館学芸員(1973~1975)
福岡市美術館学芸員(1975~1981)
滋賀県立近代美術館学芸員(1981~1986)
国立国際美術館研究員、主任研究官(1986~2000)

資格

博物館学芸員

担当授業分野

博物館学各論、博物館実習 など 博物館学関連が中心

研究分野

近現代美術(主として絵画、彫刻)、美術館論

研究テーマ

静岡周辺の戦後美術運動の調査研究

研究業績

著書(共著)

・『マチスのロザリオ礼拝堂』(光琳社出版、1996)

・『石子順造とその仲間たち』(虹の美術館、2002)

・『幻触展』(鎌倉画廊、2006)

論文・解説

・「高松次郎―影の絵画とドローイング」(国立国際美術館、1999)

・「「トリックス・アンド・ヴィジョン 盗まれた眼」展について」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.2、2001)

・「アール・ブリュットという制度」(滋賀県立近代美術館、2009)

所属学会・団体

美術評論家連盟、国際美術評論家連盟会員

社会的活動

滋賀県立近代美術館長(2006、2007、2008年度)

メッセージ

原点に戻るということ

 美術館と同様、大学も受難の時代を迎えています。美術館の受難の原因はいささか複雑ですが、大学の場合、受難の原因は明快であり、少子化に伴う子供の減少が主な原因といわれています。またその一方で、今後「ゆとり教育」に伴う学力の低下も懸念されています。数と質の両面において、心配の種が尽きることはないのかもしれません。こうした厳しい状況のもとで、それぞれの大学は生き残るための方策を模索しているわけですが、本学でも、経営形態に関して大きな変革(公設民営の大学から県立の大学へ)の時期を迎えています。
 さて、大競争時代のただなかで、大学人としての私にできることは何かと考えると、当然すぎる気もしますが、やはり原点に回帰するしかないように思います。最近、古巣の美術館で勤める機会がありましたが、同じ感想を持ちました。美術館の原点とは、博物館法に規定されている社会教育施設という点にありますので、置き土産となった美術館の中期経営計画にも、「展示施設(あるいは、文化施設、娯楽施設)としての美術館ではなく、社会教育施設としての美術館に回帰する」という私の考えを充分注入しておきました。大学の場合も同じだと思います。大学の原点が「高等教育(学び)の場」にあるとするならば、やはり原点に回帰することが大切だと思います。もっとも、原点はひとつではないかもしれませんし、原点にいたる道筋もひとつではないかもしれませんが、いずれにせよ、大学が社会人になるための予備校や、レジャーランド(なつかしい言い回しです)の別名でないことだけは確かだと思います。今後も、私自身が見出した大学の原点(豊かな教養を身につけるとともに、終生の友を見つける場)を、学生さんと共有できるように心がけるつもりです。