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高田 和文 TAKADA Kazufumi

副学長、教授

文化政策学部 芸術文化学科
大学院 文化政策研究科

出身地

北海道士別市

学歴

東京外国語大学大学院外国語学研究科修士課程ロマンス系言語専攻(1980)

学位

文学修士

経歴

イタリア・ナポリ東洋大学日本語学科講師
在イタリア日本大使館専門調査員
NHKテレビ イタリア語会話講師
ローマ日本文化会館館長

担当授業分野

芸術と文化、芸術特論B、現代芸術論F など

研究分野

演劇・オペラなど舞台芸術を中心とするイタリア文化
日伊の比較演劇及び比較芸術論
国際文化交流論

研究テーマ

ノーベル賞劇作家ダリオ・フォーの作品翻訳
狂言とコンメディア・デッラルテの比較研究
日伊の比較文化と日本の対外文化政策

研究業績

著書

・『イタリアの味わい方』(共著、総合法令出版、1996)

・『話すためのイタリア語』(白水社、1997)

・『CDブック・NHKスタンダード40イタリア語』(日本放送出版協会、2000)

Il teatro italiano nel mondo(世界の中のイタリア演劇)(共著、Ediars、Pescara、2003、伊語)

論文・解説

・「民衆演劇への視角―ダリオ・フォーの「ミステーロ・ブッフォ」」(『日伊文化研究』第25号、1987)

・「新劇の誕生―日本近代化の一断面」(Il Giappone、1993、伊語)

・「イタリアにおける演劇への公的助成について」(『日伊文化研究』第32号、1994)

・「エドゥアルド・スカルペッタと世紀末のナポリ演劇」(『日伊文化研究』第35号、1997)

・「ダリオ・フォーと現代イタリアの劇文学」(『ユリイカ』1月号、1998)

・「日本におけるイタリア演劇の受容について―明治・大正期を中心に」(『世界文学』第88号、1998)

・「ピッコロ・テアトロとミラノの演劇」(『日伊文化研究』第38号、2000)

・「コンメディア・デッラルテと狂言―東西の笑いの交流」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.1、2000)

・「現代イタリア演劇の研究―ダリオ・フォーのびっくり箱2001・2002」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.5、2004)

・「大学におけるイタリア語教育の現状と第二外国語学習の意義について」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.6、2005)

訳書・翻訳

・ダリオ・フォー作『払えないの?払わないのよ!』(劇団民芸上演台本、1985)

・ダリオ・フォー作『天使たちがくれた夢は・・・?』(劇団ドラマスタジオ上演台本、1994)

・カルロ・ゴルドーニ作『ミランドリーナ・宿の女主人』(劇団櫻花舎上演台本、1997)

・ウーゴ・ロンファーニ著『ストレーレルは語る』(早川書房、1998)

・アレッサンドロ・タヴェルナ著『オペラのすべて』(ヤマハミュージックメディア、1999)

・アンドレア・ボチェッリ著『沈黙の音楽』(早川書房、2001)

その他の活動

・NHKテレビ・イタリア語講師(1992~1995及び1998~2001)

・NHKラジオ・イタリア語講師(1995~1998及び2003、2005、2008)

受賞歴

優れた翻訳劇に贈られる湯浅芳子賞受賞(翻訳、脚色部門、1999)
イタリア共和国より「カヴァリエーレ・連帯の星」勲章を受章

所属学会・団体

イタリア学会、地中海学会

社会的活動

(財)日伊協会理事

メッセージ

イタリア文化を通して豊かに生きる知恵を学ぶ

 演劇やオペラなど舞台芸術を専門にイタリア文化を研究しています。長い歴史をもつイタリアの芸術文化、中でも人間の身体を使って表現する舞台芸術は、イタリア人の考え方や生活を理解するのに最も有効な手段だと考えています。また、特に若いときに接した舞台から得られる刺激や感動は、一生の財産になるはずです。私がイタリアの生の舞台を初めて見たのはもう30年以上前のことですが、そのときの衝撃は今でも忘れられません。豊かな伝統から生まれたイタリアの舞台芸術のすばらしさを、1人でも多くの人々に伝えたいと思っています。
 研究活動のかたわら、これまで在イタリア日本大使館、日伊協会、ローマ日本文化会館など、日本とイタリアの文化交流や日本の対外文化活動の現場で仕事をしてきました。そうした実務体験をぜひとも授業や研究活動に活かし、芸術的感性と実務的知識の両方を身につけた学生を育てたいと思います。
 大学のある浜松あるいは静岡県は日本でも有数の産業基盤を誇る地域ですが、世界経済の動向と日本の置かれた状況を考えると、今後は工業、商業に加えて文化芸術産業を強化してゆくことが不可欠ではないかと思います。この点で、文化芸術立国として長い歴史を持ち、今もデザインやファッションなどソフト産業で世界のトップレベルにあるイタリアの文化を知ることはたいへん有益です。
 イタリアは古代から異文化が交錯しながら文明が発展してきた地中海のほぼ中心にあります。そうした複雑な歴史的体験から、豊かな美的感性と現実的な合理主義を調和させたイタリア独特の文化が生まれました。しかも、先進国の1つでありながら、人間中心のものの考え方、生活優先の街づくり、個人を大切にする社会システムなど、イタリアには近代の技術・産業一辺倒の考え方とは違う価値観が残っています。学生のみなさんには、そのようなイタリアの文化を通して、より豊かに生きるための知恵をぜひ学んでもらいたいと思います。