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土肥 秀行 DOI Hideyuki

准教授

文化政策学部 国際文化学科

ホームページURL http://sowwwt.suac.ac.jp/~hidedoi

出身地

東京

学歴

東京大学大学院南欧語南欧文学専修中退(2001)
ボローニャ大学イタリア文学科博士課程修了(2006)

学位

文学博士(イタリア文学)

経歴

東京大学文学部助手(2001~2006)
東京大学教養学部非常勤講師(2006~2009)
日本学術振興会特別研究員PD(2007~2009)
東京外国語大学外国語学部非常勤講師(2007~)

資格

イタリア語検定1級

担当授業分野

イタリア文化史、ルネサンス文化史、イタリア語、国際文化入門

研究分野

イタリア現代詩

研究テーマ

前衛芸術、20世紀の方言詩と短詩形、日本の詩歌の影響

研究業績

著書

・『パゾリーニのフリウリ体験』L'esperienza friulana di Pasolini. Cinque studi, Firenze, Cesati, 2011

・『下位春吉と2種のナポリの文芸誌』Shimoi Harukichi e due riviste napoletane (Giappone e ltalia: le arti del dialogo, a cura di Matteo Casari e Tadahiko Wada, Emil, 2010)

・『近代歌曲の詩人たち』(森田学編『イタリアのオペラと歌曲を知る12章』、東京堂、2009)

・『吉田喜重:われわれを見返す映画』Kiju Yoshida: il cinema che ci osserva(伊語、監修、ローマ日本文化会館、2005)

・『交差するふたつの眼差し:カラヴァッジョとパゾリーニ』(石田美紀との共著、文学の部分を担当、岡田温司 編『カラヴァッジョ鑑』所収、人文書院、2001)

・『フリウリ方言詩人パゾリーニの言語意識』(大野裕之 編『パゾリーニ・ルネッサンス』、とっても便利出版部、2001)

論文・解説

・「初期ウンガレッティと20世紀の短詩形」(『イタリア学会誌』第61号、2011)

・「日本におけるパゾリーニ」Pasolini in Giappone(伊語、<Studi pasoliniani>第4号、2010)

・「下位春吉とナポリの文芸誌<サクラ>」(『イタリア図書』第40号、2009.4)

・「方言詩と民衆詩の評論家パゾリーニ」Pasolini critico della poesia dialettale e del canto popolare(伊語、『イタリア学会誌』第56号、2006)

・「詩人が喚起するとき:吉増剛造についての覚書」Quando il poeta evoca: appunti su Yoshimasu(伊語、<Semicerchio>第33号、2006)

・「イタリアにおける俳句の受容と問題点」La ricezione dello haiku in Italia e i suoi problemi(伊語、<Atti del XXIX Convegno di Studi sul Giappone (Firenze, 22-24 settembre 2005)>、AISTUGIA、2006)

・「吉田が語る映画:吉田喜重著「小津安二郎の反映画」考」Yoshida racconta il cinema: su L'anti-cinema di Ozu(伊語、『日伊文化Cultura Italo-Giapponese』第2号、2005)

・「パゾリーニと俳諧」Pasolini e la poesia haikai(伊語、『日伊文化Cultura Italo-Giapponese』第1号、2004)

・「パゾリーニが文学を問う:「未完」の遺作「石油」をめぐって」(『言語文化』第20号、明治学院大学言語文化研究所、2003)

・「パゾリーニ「カザルサ詩集」の詩語」(『イタリア学会誌』第50号、2000)

翻訳と解説

・サンドロ・ペンナ「夜の散歩」、「ローマのリド」 (「真夜中」、第10号、2010)

・Kiju Yoshida, L'anti-cinema di Ozu, Firenze, Cesati, 2008(吉田喜重『小津安二郎の反映画』、岩波書店、1998)

共訳

・ウンベルト・エーコ「カントとカモノハシ」(和田忠彦監訳、岩波書店、2003)

所属学会・団体

イタリア学会、Società Filologica Friulana(フリウリ文献学会)

メッセージ

 2009年4月から本学で教えている。研究と教育、さらにはアウトリーチ活動(地域貢献)をバランスよく行っていきたいと常に考えている。
 専門の研究活動として、イタリア現代詩を詩形および韻律の観点から読解している。イタリア文学は、そのはじまりからこんにちまでおよそ800年以上の詩の伝統に支えられてきた。その流れにおける「規範」と「逸脱」について思考している。
 とりわけピエル・パオロ・パゾリーニPier Paolo Pasolini(1922~1975)という詩人・小説家・映画監督について研究してきた。初期の彼はフリウリ地方の方言で詩を書きながらも、「純粋詩」の文脈に与しつつ、ヨーロッパ的な広がりをもつ発想に依っていた。マージナルでありつつ、スタンダードに沿うありかた、いわばイタリアの典型を示している。
 最近では、日本の「ハイク」が、「前衛」としてイタリア現代詩の革新に果たした役割について調査をすすめている。具体的な対象としては、パウンド、アポリネール、ジュゼッペ・ウンガレッティといった詩人たち、文人にして熱烈なファシズム信奉者であった下位春吉(1883~1954)が挙げられる。イタリアの日本趣味は、前衛のあいだで広まっていた異国趣味に通じるものであるため、19世紀末から第二次世界大戦中までにイタリアの文学誌上で訳されたヨーロッパ詩を広く収集している。
 2006年まで8年間続いた滞伊生活がきっかけとなって、日伊の「文化交流」に繋がる活動を幅広く行っている。イタリアにおける日本文化(文学、映画、美術など)の受容、ひいては日本のイメージに興味がある。イタリアでは、日本文学だけでなく、ジャポニスム、士道・武士道、アニメーション、ジャンル映画などについても語ってきた。
 2011年10月、「第1回ポルトガル語スピーチ・コンテスト」(於・浜松市多文化共生センター)にて3位入賞。