永井 敦子 NAGAI Atsuko
学歴北海道大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(1996) 学位文学修士 経歴日本学術振興会特別研究員(1996) 担当授業分野比較文化論、西欧・北米の歴史 など 研究分野フランス近世都市史 研究テーマ近世(近代初期)における都市の新たな秩序の形成過程と、その中での祝祭の機能 研究業績著書・『十六世紀ルーアンにおける祝祭と治安行政』(単著、論創社、2011) 論文・解説・「1540年ルーアンの謝肉祭」(『北大史学』34号、1994) ・「16世紀ルーアンにおける総行列」(『西洋史論集』2号、1999) ・「16世紀ルーアンにおけるテ・デウム」(『西洋史学』197号、2000) ・「16世紀ルーアンの都市行政に関する1考察」(『北大史学』41号、2001) ・「16世紀ルーアンの都市防衛体制に見る治安行政と祝祭」(『歴史学研究』813号、2006) ・紹介:近代フランス(『史学雑誌 2009年の歴史学界-回顧と展望-』119-5、2010) 所属学会・団体北大史学会、比較都市史研究会 メッセージ私の専門領域は、近世フランス史、最も狭くは16世紀にルーアンという都市で挙行されていた祝祭の記録文書を解読することです。 カーニヴァルなど愉快なもの、国王を迎える入市式、宗教的なパレードもあります。 そもそも当時、都市の支配層が祝祭の挙行に熱心であった理由は、都市の住民構成を知るためにパレードに並ばせるのが最も有効な方法だったから、というのが私の1つの仮説です。 都市民を管理するための住民台帳などがなかった時代のことです。 こういった研究から、まず近世フランスの国制、日常生活、世界観へと視野を広げたいと思っています。 野心としては、未来につながる柔軟な発想をひきだす手がかりになれば良いと思っています。 というのも近世という、市民革命と産業革命以前の時代には、ヨーロッパ人でさえ近代とも現代とも違う考え方をしていました。 しかし近代には西洋中心主義的な文明観が影響力をもち、その文明観を日本も明治以降に受けいれましたが、国家も社会も市民も近代西洋のように進歩する、あるいはそれを目標に進まなければならない、という見方をされました。 さて20世紀後半に近代文明の限界が明らかになり、我々はそれまでの目標を失いました。 しかし失われた目標が、西洋においても近代以降のせいぜい200年しか続かなかったのですから、我々は自由な発想をしましょう。 歴史を研究するのはそのためかもしれませんが、あるいは無用の好奇心なのかもしれません。 |