教員紹介

服部守悦 准教授写真

服部 守悦HATTORI Moriyoshi

教授 キャリアセンター長

  • デザイン学部 デザイン学科(プロダクト領域)
キーワード:
トランスポーテーション、コンセプト、スケッチ、クレイモデル、ライフスタイル
出身地 愛知県
学歴 武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科卒業(1983年)
学位 学士(美術)(武蔵野美術大学、1983年)
経歴
  • スズキ株式会社(2014年まで)
  • 静岡文化芸術大学准教授(2014年)、教授(2017年)
担当授業分野 生産素材加工演習、移動具デザイン、プロダクトデザイン等
研究分野 トランスポーテーションデザイン、プロダクトデザイン
研究テーマ 次世代モビリティーのデザインについて、災害時の自転車活用について
研究業績 論文・解説
  • 「ロングライフデザイン カタチからカチへ」自動車技術会会誌(2010年)
  • 「デザインと技術(異業種訪問)」「デザイン研究WGレポート」自動車技術会会誌(2005年から2017年随時掲載)
  • 「DESIGN ENGLISH-クリエイターのための闘う英語」(共著、南雲堂、2016年)
  • 「自動車用加飾技術の最新動向」(共著、シーエムシー出版、2017年)
  • 「ヒトの感性に訴える製品開発とその評価」(共著、技術情報協会、2018年)
  • 「災害時に活用できる自転車の開発」(単著、『静岡文化芸術大学研究紀要』第21巻、2021年)
  • 「スズキ名車列伝」(単著、中日新聞連載、2021年)
作品・プロジェクト 量産デザイン開発

「カプチーノ」(1992年発表)、「ワゴンR」(1998年、2003年、2008年発表)、「エブリィ」(1999年発表)、「ワゴンR+」(1999年発表)、「MRワゴン」(2001年、2011年発表)、「ラパン」(2002年、2008年発表)、「アルト」(2004年、2009年発表)、「スイフト」(2010年発表)、「ソリオ」(2010年発表)、「エルティガ」(2012年発表)、「スペーシア」(2013年発表)、「キャリィ」(2013年発表)、「ハスラー」(2013年発表)等
災害時の物資運搬用自転車試作(2019、2020年)

先行デザイン開発
  • 東京モーターショーコンセプトカー開発(1989年、2005年、2011年)
  • デリーショーコンセプトカー開発(2007年)
その他の活動
  • 自動車技術会春季大会フォーラム「感性価値時代のデザインと企業ブランド」主催(2008年)
  • 自動車技術会春季大会フォーラム「エコかエゴか二輪の未来!」主催(2010年)
  • インド自工会「Styling&Design Conclave」にて講演(2011年)
  • 第16回日本感性工学会大会にて講演「スズキハスラー開発における感性デザインのマネジメント」(2014年)
  • 自動車技術会春季大会フォーラム「世界の『運ぶ』を支える!これが働くクルマのデザインだ!!」主催(2014年)
  • 自動車技術会春季大会フォーラム「出かけよう!未来を変えるパーソナルモビリティーで!」主催(2016年)
  • 「DESIGN TURKEY」審査員(2017年)
  • 浜松自転車協会「浜松市民自転車フォーラム」主催(2018年)
  • 自動車技術会春季大会フォーラム「自動運転・コネクティビティ時代のモビリティデザイン」主催(2019年)
  • 自動車技術会春季大会フォーラム「ポストコロナ(New Normal)時代のモビリティデザイン」主催(2021年)
  • 静岡大学サステナビリティセンター共同研究「佐鳴湖で考える浜松のSDGs」参画(2022年)
  • 特定非営利活動法人日本自動車殿堂 カーデザインオブザイヤー選考委員(2022年から)
受賞歴
  • RJCカーオブザイヤー受賞
    「ワゴンR」(2008年)、「スイフト」(2010年)、「ハスラー」(2014年)
  • 日本自動車殿堂カーオブザイヤー受賞
    「ハスラー」(2014年)
  • 日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞
    「カプチーノ」(1992年)、「エスクードV6」(1995年)、「Kei」(1999年)、「MRワゴン」(2001年、2011年)、「ツイン」(2003年)、「ワゴンR」(2008年、2012年)、「アルト」(2009年)、「ソリオ」(2011年)、「スイフト」(2011年)、「MRワゴン用タッチパネルオーディオ」(2011年)、キャリィ(2013年)、ハスラー(2014年)
  • 日本産業デザイン振興会ロングライフデザイン賞
    「ジムニー」(2008年)、「ワゴンR」(2009年)
  • 日本流行色協会オートカラーアウォードデザイナーズ賞
    「アルト」(2005年)
  • 日本流行色協会オートカラーアウォード審査員特別賞
    「スイフト」(2011年)
  • 日本流行色協会オートカラーアウォードグランプリ
    「ハスラー」(2014年)
  • インディアデザインマークグッドデザイン賞
    「ワゴンR(インド仕様)」(2012年)、「スイフト(インド仕様)」(2012年)、「デザイア」(2013年)、「エルティガ」(2013年)
所属学会・団体 公益社団法人自動車技術会、特定非営利活動法人日本自動車殿堂
社会的活動 椎ノ木谷保全の会

メッセージ

私は当地で30年にわたる自動車デザインの仕事を経験した後、本学の研究者になりました。在職中は、エクステリア、インテリア、カラーと様々なデザイン分野に携わり、チーフデザイナーとして軽自動車をメインに多くの機種を開発してきました。

その過程において得た知見や、成功と失敗のリアルな体験を基に、コンセプト設定からアイデア展開、スケッチやクレイモデル製作、プレゼンテーションまでを実践的に指導したいと思います。またデザインを取り巻く各部門、企画、営業、設計、生産との関わりについても、具体的事例を示しながら解説します。

デザインは景色、環境を作るものです。美しい文房具は机の上の景色を変え、美しい家具は部屋の景色を変える。同様に美しい移動機器には街の景色を変える力があります。工業デザインである以上、感性だけではなく論理的にデザインしなければ、美しいモノ、長続きするモノは生まれません。トレンドを追うことも大切ですが、ベースに普遍性やプロポーションの良さがあってこそ、永く愛される商品となることができます。

自動運転や電気自動車といった技術革新により、車両のコンセプトやデザインはもちろん、価値観や存在意義さえ変わろうとしています。新たな時代に向け、ライフスタイルまで含めた提案を皆さんと一緒に考えて行きたいと思います。

デザイン開発に携わったオレンジ色のハスラーとともに写った写真