教員紹介

中野 民雄 准教授写真

中野 民雄NAKANO Tamio

教授 デザイン学科長

  • デザイン学部 デザイン学科(建築・環境領域)
  • 大学院 デザイン研究科
E-mailアドレス t-naka@suac.ac.jp
キーワード:
環境デザイン、ライフスタイル、スマートデザイン、地域防災、環境教育
出身地 茨城県 筑西市
学歴
  • 信州大学大学院工学系研究科 博士前期課程修了(2002年)
  • 信州大学大学院工学系研究科 博士後期課程修了(社会人博士)(2007年)
学位 博士(工学)(信州大学、2007年)
経歴
  • 前田建設工業株式会社(2002年から2011年)
  • (関西支店、本店設計部主任、飯田橋再開発PJ主任 他)
  • 福井工業大学 講師(2011年から2013年)
  • 静岡文化芸術大学 講師(2013年)、准教授(2016年)、教授(2023年から)
資格 建築設備士、一級電気工事施工管理技士、一級管工事施工管理技士
担当授業分野 環境計画、設備設計、エコロジカルデザイン など
研究分野 建築環境・設備、スマートデザイン、省エネルギー・省資源、BCP・LCP
研究テーマ
  • 快適な建築環境・最適な建築設備システムの研究
  • スマートデザイン・スマートライフ
  • 都市・建築の水環境と次世代エネルギーの研究
  • BCP・LCPの研究
研究業績 著書
  • 『最高にわかりやすい建築設備』(共著、66頁から76頁、83頁から87頁執筆、エクスナレッジ、2012年)
  • 『水環境設備ハンドブック』(共著、第6編-6,7執筆、オーム社、2011年)
  • 『建築環境設備ハンドブック』(共著、82頁から103頁執筆、オーム社、2009年)
論文・解説
  • “The technological innovation and subject of the direct water supply system raised pressure by pump of collective housing in Japan”(単著、Proceedings of CIB W062 39th International Symposium、2013年)
  • “A Study on the Best Design of Water Supply System in the Multiple Dwelling Houses Corresponding to the Variety of Life-Styles”(共著、Proceedings of CIB W062 38th International Symposium、2012年)
  • 「化石エネルギー依存症 北陸地域におけるスマート暮らし」(単著、日本建築学会北陸支部Web広報誌、2012年)
  • 「集合住宅における設計用給水量の最適化に関する研究(第3報)住戸種別使用水量換算基準の構築(共著、空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集、2010年)
  • 「推定最大値による計画瞬時流量モデルの構築 集合住宅における増圧直結給水方式に関する実測調査 その2」(共著、日本建築学会環境系論文集、2006年)
  • 「集合住宅における増圧直結給水方式に関する実測調査」:その1 対象建物概要と調査結果(共著、日本建築学会計画系論文集、2002年) 他
作品・プロジェクト
【設備設計・監理】
  • 鯖江市道の駅西山公園基本設計(2013年)
  • 飯田橋西口地区第一種市街地再開発事業(2011年)
  • スズキ自販東京葛飾店(2008年)
  • つくば吾妻4丁目マンション(2007年)
  • サンウッド上北沢マンション(2006年)
  • 京都トヨタ北大路レクサス店(2005年)
  • シャントール二条マンション(2004年)
  • 千里南駅前再整備計画(2004年)
  • コーナン宇治店(2004年)
  • 神戸海岸通マンション(2004年)
  • イズミヤ桂坂店(2003年)
  • トーカロ明石工場(2003年)
  • 北堀江1丁目マンション(2003年)
  • 千里NTバプテスト教会(2003年)
  • ルネJR尼崎駅前マンション(2002年) 他
その他の活動
  • 「チャレンジラボ委託」(静岡県教育委員会受託事業、2014年)
  • 「スマート暮らし実証事業」(福井県環境政策課受託研究、2012年)
受賞歴
  • 平成22年度空気調和・衛生工学会大会優秀講演奨励賞(2010年)
  • 空気調和・衛生工学会 第12回篠原記念賞奨励賞(2002年)
  • 空気調和・衛生工学会 学生賞(2000年)
所属学会・団体 日本建築学会、空気調和・衛生工学会、給排水設備研究会
社会的活動
  • 日本建築学会 水環境運営委員会 主査(2019年から)
  • 日本建築学会 ゼロウォータービルディング評価手法検討小委員会 幹事(2019年から)
  • 空気調和・衛生工学会 論文集委員会 委員(2014年から)
  • 日本建築衛生管理教育センター 厚生労働大臣登録都道府県知事登録講習会 教授(2013年から)
  • 日本建築衛生管理教育センター 厚生労働大臣登録建築物環境衛生管理技術者講習会 教授(2013年から)
  • 給排水設備研究会 学術委員会 委員(2013年から)
  • 空気調和・衛生工学会 国際衛生交流小委員会 幹事(2013年から2017年)
  • 日本建築学会 水環境運営委員会 委員(2012年から2015年)
  • 福井県環境政策課 スマート暮らしWG 委員(2012年から2014年)
  • UR都市機構委託ベターリビング委員会委員(2008年から2010年)
  • 横浜市水道局委託ベターリビング委員会委員(2007年から2009年)
  • 東京都水道局委託ベターリビング委員会委員(2007年から2009年) 他

メッセージ

『蛇口をひねれば、いつでも綺麗な水が出る』

現代の日本では当たり前の事です。しかし、世界を見渡せば約11億人が水不足の状況で生活をしており、年間何百万人もの人が、水が原因で死亡しています。また、都市・産業の急速な発展の中で、水だけでなく地球全体が破壊され続けています。さらに、世界のエネルギー資源は、百年後には危機的な状況を迎えると言われています。
地球環境・エネルギー問題を解決する為に、グローバルな視点に立ち、我々は一体何をするべきか? かなり無謀な挑戦でありますし、無理難題が山積みです。しかし、最初からできないと諦めるより、できると信じて続ける事が未来に繋がると信じています。建築・デザインの立場から、一緒に環境・エネルギー問題を解決し、地球の未来を創造していきましょう。

『スマートデザインとは』

スマートという言葉は、おそらく誰しも一度は耳にしたことがあると思います。最近では、スマートフォンやスマートシティなどに代表されるように、現代の流行語にもなりつつあります。それでは、スマートとはどういう意味なのでしょうか? 直訳すれば、「賢い」ですが、建築・デザインの分野に置き換えてわかりやすく解釈するならば、「エコロジー(環境にやさしい)とエコノミー(財布にやさしい)の両立」であると、私自身は考えています。
また、建築・デザインの世界において、建築環境・設備は長い間日陰の存在でした。皆さま周知の通り東日本大震災以降、全国的に省エネ・節電が叫ばれ、近年にわかに脚光を浴びるようになりました。しばらくの間は、社会的ニーズも手伝い先進的に取り上げられる事になると思います。
しかし、本当に今一番大切なのは、「初める」事よりも「続ける・繋げる」事、そして「本物のデザイン」を世の中に普及していくことだと考えています。例えば、体にいい物でも美味しくなければ誰も食べません。建築・デザインの世界も同じで、いくら環境に良くてもデザインが良くない建築では誰も見向きもしません、いくら省エネになるといっても、高価な建築では誰も購入しません。
エコロジーとエコノミーを両立させ、さらに本物のデザインを融合させた「スマートデザイン」を一緒に考えて実践していきませんか。夢は見えないけどカタチは誰にでも見えます。
スマートキャンパスプロジェクトの考え方の図
道の駅環境設計プロジェクト考え方の図