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古瀬 敏 KOSE Satoshi

教授

デザイン学部 空間造形学科
大学院 デザイン研究科

E-mailアドレス kose@suac.ac.jp

ホームページURL http://homepage2.nifty.com/skose/

出身地

東京

学歴

東京大学工学部建築学科卒業(1971)

学位

工学博士(東京大学)

経歴

建設省建築研究所先端技術研究官(1987)
建設省建築研究所企画部長(1998)
独立行政法人建築研究所首席研究員(2002)

資格

インテリアプランナー

担当授業分野

ユニバーサルデザイン、バリアフリーと社会、ユニバーサルデザイン特論(大学院) など

研究分野

建築安全計画、建築人間工学、人間中心設計

研究テーマ

ユニバーサルデザイン、高齢社会対応設計、インクルーシブデザイン、人間中心設計法

研究業績

著書

Universal Design Handbook 2nd Edition(Chapter 11, McGrawHill, 2010)

・『ユニバーサルデザインハンドブック』(共訳編、丸善、2003)

・『ユニバーサルデザインへの挑戦』(ネオ書房、2002)

・『建築とユニバーサルデザイン』(オーム社、2001)

・『安心快適な高齢者配慮住宅』(共著、オーム社、2000)

・『アトリウム・デザイン:新たなる進化』(翻訳、建築技術、1995)

・『アトリウム建築:発展とデザイン』(共訳、鹿島出版会、1998) ほか

論文・解説

・「バリアフリー社会」(『現代用語の基礎知識2011』、自由国民社)

・”How can the exploding senior population be accommodated? Japanese struggle towards inclusive design”, Journal of Engineering Design(2009)

受賞歴

ロン・メイス記念21世紀デザイン賞(2000)、文部科学大臣賞(研究功績者、2001)、INCLUDE2003表彰(2003)、
第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議優秀論文賞(2010)

所属学会・団体

日本建築学会、日本福祉のまちづくり学会、人間・環境学会、日本人間工学会、国際環境心理学会(IAPS)、米国環境計画学会(EDRA)

社会的活動

ISO/TC59/SC3(機能・使用者要求ならびに建物の性能)国際委員会議長、優良住宅部品認定基準委員会
Building Research and Information, Journal of Architectural and Planning Research 各編集委員

メッセージ

ユニバーサルデザイン、その究極は?

ユニバーサルデザインということばを聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
ユニバーサルデザインとは、年齢や性別、能力などの如何にかかわらず使えるデザイン、ということです。現実には少なからぬ数の人が排除されてしまっているために、そうした人々の存在を意識させる必然性があるのですが、わざわざそれを強調しなければならないのは不幸だ、と私は思います。
デザインはアートと違います。使い手が満足して初めて存在価値があります。自己表現の結実であるのがアートであるとすれば、デザインはデザインされていること自体が意識されないで使われるのが究極の姿かもしれません。そうした優れたデザインは、デザインされたものが社会の中でどうあるべきかの真摯な考察から生まれます。
さて、私の専門は住宅や建築、都市などの使い勝手と安全性です。つくる側でなく使う立場からみてどうあるべきかをずっと研究して提言してきました。私の研究成果の一つが「長寿社会対応住宅設計指針」であり、いわば暮らしの場としての居住環境のありようを議論してきたのですが、その立場からの究極の問いは、「あなたはそこで安心して死ねますか?」です。
この表現はちょっと過激に聞こえるかもしれませんが、今まで住み続けてきた住まい、コミュニティそしてまちから「あなたはもうここに住めないよ」、と言われて追い立てられることはあってはなりません。でも現実には、それは少なからぬ高齢者の面前で頻繁に起こっていることなのです。住み続けることができない居住環境のデザインって、どんなに良さそうに見えても意味があるとは思えません。
見た目の美しさに惑わされず、また忙しさにかまけていないで、ときには原点に立ち戻ってこの問いへの答えをいっしょに考えてみませんか?