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学生からのメッセージ

地域との結びつきの強い本学の特色を活かし、日本語教員を目指す

ミウラサユリ さん国際文化学科 1年
浜松大平台高等学校出身
NPO法人アラッセ 大学の図書館で子ども達に説明をしている様子

前期の授業で良かったものとその理由を教えてください。

「多文化共生論」、「比較文化論」と「現代の国際社会」でした。「多文化共生論」では私と同じく外国人の方は異国の社会(特に日本)でどのようなことで苦労しているのかを改めて知ることができ、その対策を政府がどのように取り組んでいるのかを知ることができた授業でした。外国人に対して、あまりサポートが足りないのでは?と感じることが多かったですが、この授業を通して浜松市はすごいサポートをしていると初めて知ることができました。 
「比較文化論」では文化について色々考えさせられました。文化とは?方言も文化なのか?といった疑問を授業に取り上げて、頭の中をかき混ぜられたかのように今まで自分の考えてきたことが浅かったことを知りました。文化の奥深さを改めて感じることができました。 
「現代の国際社会」では「こんなこと、高校で教えられていない!」とびっくりすることばかりでした。高校では出来事などは簡単に習うと思いますが、この授業を受けてもっと詳しいことを知ることができ、おもしろかったです。

授業以外で取り組んでいることを教えてください。

私は「NPO法人アラッセ」という外国人児童の学習支援教室に補助教員としてボランティアしています。元々この教室に通っていました。日本語の勉強や学校の宿題などをこちらの教室でやっていました。私と似た境遇にいる生徒たちの力になれたらなと思って、参加しています。こちらでは学校で分からなかった教科、宿題、日本語の勉強を教えています。今度は教える側に回って、毎回教室に行くと私も生徒たちと一緒に新しいことを学んだり、すごく貴重な体験をしていると思います。一人一人の学習ペースが違うから、「どうやって工夫をすればいいのだろうか?どういう教え方で覚えてもらえるのだろうか?」と試行錯誤をしながら、子供たちと接し、楽しくやっています。
 
NPO法人アラッセ 子ども達にボランティアで勉強を教えている様子

これから取り組んでいきたいことを教えてください。

「アラッセ」での教員のボランティアを続くつもりですが、「日本語の先生」になるための勉強をしていきたいと思います。同じ境遇にいたからといって気持が分かるだけでは本当の力になれないので、教育の勉強をしていきたいです。知識を身に付けて、支援を必要とする児童たちをちゃんと教えることができるだけではなく、日本語に興味などを持っている人たちを教えるなど、もっと活動の範囲を広げられると思います。

その他、入学してから感じたことなどを教えてください。(SUACの印象の変化など)

大学に入学する前は「国際文化」に対して漠然としたイメージしか持っていなくて、SUACに入ってから少しずつその本当の意義が分かってきました。そして、この大学は地域との結びつきが強いと聞いていましたが、実際に色んな活動を通して地域との関わりを多く持っていて驚き、大学の印象が大きく変わりました。「国際社会」を考える前にまずは地元から行動を起こさないと何も始まらないと気付かされました。
注)学生の学年表記は取材時(2015年度)のものです。