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教員からのメッセージ

黒田宏治教授写真

デザインとは、問題発見と解決の知恵。
デザインの可能性を地域という総合性のある時空間へ広げていきたい。

黒田宏治 教授 デザイン学部デザイン学科
デザインフィロソフィー領域
デザインの産業パフォーマンス表紙絵

研究・取り組みの内容について教えてください。

現代社会におけるデザインのあり方や可能性について研究しています。私は、デザインとは問題解決の知恵であると考えています。問題を発見し、解決への手だてを講じていくプロセスです。そして、デザインは社会の様々な専門性や担い手をつなぐパートナーシップの要になるものとして、新たな産業展開や地域活性化のカタリスト(触媒)となる潜在力を秘めています。創造性に拠って立つこれからの日本の産業の一つの核となる営為と言えるでしょう。デザインとの出会いは、よりよき産業や文化、まちづくり、福祉、環境などを生み出す契機となるはずです。そんなデザインの可能性を、地域という総合性のある時空間に広げていけたらと考えています。
黒田教授と学生達の画像
「川根本町ゼミ活動集合写真」

研究・取り組みについてのモットーを教えてください。

生きた社会を題材に研究・教育するため、次の3つをモットーにしています。
①まめにフィールドに足を運ぶ(現地・取材):研究室にこもらず町に出る、人に会う、生の情報を肌で感じ、耳を傾けるよう努めます。
②異質性との出会いや協同を大切に:異質性との出会いがイノベーションの契機になります。ひょんな出会いが新展開の糸口になるかもしれません。
③しっかりと収集情報を記録化する:研究の基本は情報の積み重ねと考えています。地道な情報記録を疎かにしないこと、是非とも心がけたいと思っています
注)このインタビューは2016年度に行なったものです。
本の表紙絵
黒田宏治 教授
●担当学科・授業
デザイン産業論、地域産業デザイン論、ソーシャルデザイン特論 ほか
●研究分野
地域デザイン、社会デザイン、デザインマネジメント、デザインプロモーション、現代デザイン史、地域政策、デザインと社会
●主な経歴
東京工業大学制御工学科卒業(1979年)
GKインダストリアルデザイン研究所(79年~)を経て
静岡文化芸術大学助教授(2000年)、教授(2004年~現在に至る)
●著書
『地域を活かす第3セクター戦略』(共著、時事通信社、1993年)
『都市とデザイン』(共著、電通、1992年)
『デザインの産業パフォーマンス』(鹿島出版会、1996年)
『地域経営の革新と創造』(共著、丸善、2000年)
『日本・地域・デザイン史Ⅰ』(共編著、美学出版、2013年)
『榮久庵憲司とデザインの世界』(編著、美学出版、2016年)