特徴的な教育・研究活動

社会とのかかわりの中で学ぶ


すべての人がそれぞれの違いを認め合い、尊重し合える社会を築くために、研究・教育活動を展開しています。 さまざまな実践的取り組みを通してより深い学びが可能になります。

ユニバーサルデザイン

高齢者体験授業風景
年齢、性別、身体能力、言語など、人々が持つさまざまな特性や違いを超えて、すべての人が利用しやすいものづくり、まちづくりや社会づくりを行うこと、それがユニバーサルデザインの概念です。本学では、これからの社会に欠くことのできないユニバーサルデザインの基本的な考え方を、文化政策・デザイン両学部で学ぶことができます。大学施設にはユニバーサルデザインが各所に取り入れられており、実際に利用し、体感することも可能です。身体が不自由な方々のための自助具デザインプロジェクトや、ユニバーサルデザイン関連コンペへの参加・受賞など、学生たちの自主的な活動も盛んです。

多文化共生

定住外国人学生の意見交換会の様子
定住外国人学生の意見交換会
さまざまな国籍、多様な民族の人々がお互いの文化の違いを認め合い、対等な関係を目指していくことが多文化共生の理念。教育面では、講義で学ぶだけでなく、実際に外国籍の児童・生徒の学習支援事業など実践的な活動も行い、多文化共生社会の実現を目指しています。また、日本語教員養成課程を設置し、地域や企業の中で異なる文化的背景を持つ人同士が共存する手助けができる人材を育成しています。地域貢献面では、地域社会と連携し、行政・教育分野の政策立案などを通して、地域に貢献しています。これらの活動では学生がボランティアとして、時には中心的な立場で運営に参加しています。外国籍の人々が多く暮らす浜松は多文化共生を学ぶ有意義な場なのです。

アートマネジメント

定住外国人学生との意見交換会の様子
アートマネジメントというと、音楽会や展覧会等の事業を企画運営することだと捉えている人も多いかもしれません。しかし本来のアートマネジメントは、これらの事業を継続的に実施する組織、すなわち楽団や劇団、ホールや劇場、美術館等の運営のことを指します。しかもそれを営利目的ではなく、公益的な目的のために行う、非営利組織のマネジメントであるというのが特徴です。本学では開学以来、社会科学系教員と音楽・美術・演劇などの芸術系教員が連携して、アートマネジメント教育を行ってきました。学部・大学院共に、アートマネジメント教育の国際組織である芸術経営教育者協会(AAAE)の正会員として、国際基準に沿ったカリキュラムを提供し、研究機関としてもアートマネジメントの日本における拠点として実績を積み重ねています。卒業生や大学院修了生は、全国の文化施設等、アートマネジメントの現場で活躍しています。