文明観光学コース(2025年度以降入学者対象)

世界中の人々が、魅力的な出会いを求めて旅をする観光のグローバル化が進む中、観光は日本や地域の経済を活性化させる重要な分野として注目されています。文明観光学コースは、文明史をふまえ、新たな地域の宝(観光資源)の発掘や文化・芸術を活用した観光事業の開発に携わる人材の育成を目指します。

2025年4月からスタートする新カリキュラムでは、文明観光学の学際的な特徴を鑑み、コースの科目ラインナップを大幅に拡充。自身の興味関心に合わせた履修を可能とし、多様で柔軟な学びを実現します。

目指す人物像

新しい観光資源の発掘

名所・旧跡や食・温泉などの観光資源に加え、文化遺産や産業遺産、芸術文化活動など、新しい観光資源の発掘を担える人材を育成します。

観光分野における地域活性化

浜松を中心として三遠南信地域で行うフィールドワークの体験を活かし、地場産業や伝統文化を踏まえて、観光分野における地域活性化を推進できる人材を育成します。

グローバルな視野による貢献

実践的な外国語能力と文化・芸術分野の実務能力を備え、グローバルな視野から地域の観光・文化に貢献できる人材を育成します。

コースの仕組みと履修の流れ

本コースは、文化政策学部の3学科すべての学生が履修することができます。
1年次 ガイダンスでカリキュラム(必修・選択科目、ゼミ選択など)についての説明を受け、該当する科目を1年次から2年次の間に履修します。
2年次 ゼミ説明会や面談などを経た上で、文明観光学ゼミを選択します。
(一定の定員があります)
3年次から4年次 文明観光学コース専任教員によるゼミに所属し、卒業研究の指導を受けます。

文明観光学コースを履修した学生には、文化政策学部各学科の卒業証書に加え、文明観光学コースの修了証を授与します。
下記で示す科目以外に、学部卒業要件に必要な科目や、関心や卒業研究のテーマに応じた科目を履修することができます。 カリキュラムの詳細は「文化政策学部 カリキュラム(2025年4月以降入学者対象)」をご覧ください(2024年6月上旬公開)。
2025年4月以降の文明観光学コース履修の流れ

開講科目例

文明と観光

担当教員:横山俊夫 学長 ほか
開講年次:1年次前期
文明観光学コースの基礎となる必修科目です。まず「文明」と「観光」の概念が多様であることを示して、その上で、現代の世界や日本の諸地域に望まれる「文明」を考えつつ、それにかかわる「観光」という現象について考えます。

観光と地理

担当教員:青木 健 教授
開講年次:2年次後期
自然環境と社会の関係を解く地理学の視点から、観光について考えます。特に、異なる文化圏の人々が交流し交易した日本の東海道、ユーラシアのシルクロードなどの街道を取り上げ、観光資源としての魅力を探ります。

観光学概論

担当教員:宮崎 千穂 准教授
開講年次:1年次前期
世界と日本における観光の誕生から、団体旅行などのマスツーリズムへの発展と課題、その後のオルタナティブ・ツーリズムやサステイナブル・ツーリズムへの展開など、観光の歴史的潮流を広い視野から学びます。