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教員紹介


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イシカワ エウニセ アケミ

Eunice Akemi ISHIKAWA
 

教授

文化政策学部 国際文化学科
大学院 文化政策研究科
E-mailアドレス eunice@suac.ac.jp
出身地 ブラジル
学歴 お茶の水女子大学人間文化研究科博士課程単位取得退学(1997年)
学位 国際学修士(東京外国語大学大学院)
経歴
  • 日本学術振興会特別研究員(1995年)
  • 鹿児島国際大学助教授(2000年)
  • 静岡文化芸術大学助教授(2005年)、准教授(2007年)、教授(2015年から)
担当授業分野 多文化とエスニシティ、国際労働力移動論、ポルトガル語応用 など
研究分野 在日外国人、異文化関係、移民研究
研究テーマ 日系ブラジル人のエスニック・アイデンティティ
研究業績 著書
  • 『<出稼ぎ滞在者>と<住民>-日系南米人の地域社会参加の間で』(宮島喬編『外国人市民と政治参加』、有信堂、2000年)
  • 『ブラジル出移民の現状と移民政策の形成過程-多様な海外コミュニティーとその支援への取り組み-』(駒井洋(監修)/小井土彰宏(編著)『移民政策の国際比較』グローバル化する日本と移民問題 第一期第3巻、明石書店、2003年)
  • 『家族は子供の教育にどうかかわるか-出稼ぎ型ライフスタイルと親の悩み』(宮島喬/太田晴雄編『外国人の子どもと日本の教育-不就学問題と多分化共生の課題』、東京大学出版会、2005年6月)
  • 『家族は子供の教育にどうかかわるか』(広田照幸『子育て・しつけ』編著、日本図書センター、2006年)
  • 『「日本の記憶」と「ブラジルの記憶」-日系ブラジル人のアイデンティティ』(鶴本花織・西山哲郎・松宮朝『トヨティズムを生きる』編者、せりか書房、2008年9月)
  • The Return of Japanese-Brazilian Next Generations:Their Post-1980s Experiences in Japan(Return Migration of the Next Generations-21st Century Transnational Mobility Edited by Dennis Conway and Robert B. Potter, ASHGATE, pp.59-78, 2009.)
  •  “Condições das Crianças e Jovens Brasileiros no Japão e suas Perspectivas” em Kishimoto, Tizuko e Dermatini, Zeila (orgs.) Educação e Cultura: Brasil e Japão, Editora da Universidade de São Paulo, 2012,pp.223-238.(Portuguese version)
  •  “Conditions of Japanese-Brazilian Children and Youths in Japan and their Perspectives” in Kishimoto, Tizuko and Dermatini, Zeila (EDS.) Education and Culture: Brazil and Japan, Editora da Universidade de São Paulo,2012,pp.225-239.(English version)
  • 「定住外国人として日本で暮らすこと — 浜松市におけるブラジル人の意識の変化」(静岡文化芸術大学文化政策学部国際文化学科編『国際文化学への第一歩』すずさわ書店、2013年、pp.376-394)
  • 「在日ブラジル人の子どもの言語習得とアイデンティティ形成」(『ことばと社会』15号、多言語社会研究、三元社、2013年、PP.226-232)
  • 「大学進学を果たす日系移民二世たち」(『なぜ今、移民問題か』藤原書店、2014年、PP.272-275)

論文
  • 「日系ブラジル人のアイデンティティ-象徴の循環的変容」(『ラテンアメリカ・カリブ研究』創刊号、1994年)
  • 「居住の長期化とアイデンティティの変容」(研究代表者宮島喬『地域社会における外国人労働者-日・欧における受け入れの現状と課題』科学研究費補助金1993年度から1994年度研究成果報告書(研究課題番号 05301018)、1995年)
  • 「日系ブラジル人のアイデンティティ-文化資本からみた日系人集団」(『人間文化研究年報』(お茶の水女子大学)19、1996年)
  • 「日本における日系ブラジル人ネットワークの役割-浜松市・豊橋市の調査を中心に」(『Sociology Today』(お茶の水社会学研究会)7、1996年)
  • 「ブラジルにおける日本出稼ぎ経験者の実態-帰国者の事例を通して」(『人間文化研究年報』(お茶の水女子大学)20、1997年)
  • 「国際労働力移動における家族関係の役割及び変容-来日日系ブラジル人の場合」(『Sociology Today』(お茶の水社会学研究会)8、1997年)
  • 「来日日系ブラジル人子弟の教育とアイデンティティ-出稼ぎ現象の中の子どもたち」(『年報社会学論集』11号(関東社会学会)、1998年)
  • 「在日日系人家族の形態と変容」(『在日外国人の人権と家族問題』(1997年度立教大学研究奨励助成金成果報告書)、1998年)
  • “Identidade Étnica dos Nikkeis Brasileiros” 6゚Reunião Anual da Sociedade Brasileira de Pesquisadores (Nikkeis-1998,SBPN(Brasil)、1998年)
  • 「在日日系ブラジル人子弟の教育問題」(『マテシス・ウニウェルサリス』第2巻第2号、獨協大学外国語学部言語文化学科、2001年3月)
  • 「ブラジルの日系人社会における婚姻関係-日系人社会の凝集性強化の戦略としての結婚」(『鹿児島国際大学国際文化学部論集』第2巻第1号、2001年6月)
  • “Migration movement from Brazil to Japan - The social adaptation of Japanese-Brazilian in Japan”(『地域総合研究』30巻2号、鹿児島国際大学附属地域総合研究所、2003年3月)
  • 「ブラジル人の日本滞在長期化にともなう諸問題」(『ラテンアメリカ・カリブ研究』第10号、つくばラテンアメリカ研究会、2003年5月)
  • 「在日ブラジル人女性の経済活動、婚姻、〈個〉の実現」(科学研究費(2001年度から2003年度)報告書 研究代表者:伊藤るり『現代日本社会における国際移動とジェンダー関係の再編に関する研究』、2004年3月)
  • 「出稼ぎ型家族のライフスタイルと子どもの教育-日本におけるブラジル人学校-」(科学研究費(2001年度から2003年度)報告書 研究代表者:宮島喬『外国人児童生徒の不就学問題の社会学的研究』、2004年3月)
  • 「ブラジルと日本における「日系人」の文化的変容-「日本人」・「日系人」・「ブラジル人」・「ガイジン」の違い-」(『鹿児島国際大学国際文化学部論集』第5巻、第1号(The IUK Journal of Intercultural Studies, Vol.5, No.1)、2004年6月)
  • “The Ethnic Identity of Brazilian and Hawaiian Japanese-descendants”(鹿児島国際大学『国際文化学部論集』第5巻、第2-3号(The IUK Journal of Intercultural Studies, Vol.5, No.2-3)、2004年12月)
  • 「進学を果たした日系ブラジル人の若者の学校経験」(科学研究費補助金 基盤研究(B)2004年度から2006年度、課題番号 16330109、研究代表者:宮島喬『外国人児童・生徒の就学問題の家族的背景と就学支援ネットワークの研究』、2007年3月)
  • “Identidade Étnica dos Nikkeis Brasileiros no Japão- O ambiente em que vivem as crianças brasileiras em Hamamatsu -”在日日系ブラジル人のエスニック・アイデンティティ-浜松における日系人子弟の生活環境(研究代表:池上重弘『外国人市民と地域社会への参加-2006年浜松市外国人調査の詳細分析-』2008年度静岡文化芸術大学文化政策学部長特別研究 成果報告書、2008年)
  • 「「日本の記憶」と「ブラジルの記憶」-日系ブラジル人のアイデンティティ」(『クァドランテ「四分儀」地域・文化・位置のための総合雑誌』N.10、東京外国語大学海外事情研究所、2008年3月)
  • 「日本における日系ブラジル人女性-国際移動に伴う変容」(『アジア遊学』117、勉誠出版、2008年12月)
  • 「在日日系ブラジル人ヘルパー-経済不況により工場から介護労働へ-」(国際移動とジェンダー研究会編『アジアにおける再生産領域のグローバル化とジェンダー再配置』一橋大学大学院社会学研究科・伊藤るり研究室発行、2009年3月)
  • 「在日ブラジル人コミュニティにおけるブラジル人学校の役割-ブラジルにおけるエスニック学校との比較研究-」(科学研究費補助金 基盤研究(B)2006年度から2008年度、研究成果報告書、課題番号 18330113)研究代表者:佐久間孝正『外国人児童・生徒の教育施設と自治体間格差の比較研究』、2009年3月)
  • “Brasileiros no Japão: de temporários à permanentes”在日ブラジル人-短期滞在者から永住者へ-(池上重弘/イシカワ・エウニセ・アケミ(編)『静岡県外国人労働実態調査の詳細分析報告書』(Relatório: Análise dos Resultados da Pesquisa Sobre as Condições de Trabalho dos Estrangeiros na Província de Shizuoka)、静岡文化芸術大学、2009年3月)
  • 「親の教育戦略に見る変化と同一性-ブラジル人の場合」(科研費(平成19年から21年度)科学研究費補助金(基盤研究B)課題番号19330114、研究代表者:宮島喬『滞日外国人における家族危機と子どもの社会化に及ぼすその影響の社会学的研究』pp.45-55、総頁158、2010年3月)
  • 「日本からブラジルへ帰国した子どもたちの教育」(『静岡文化芸術大学研究紀要』第11巻、2011年3月)
  • “Transnational Migration between Brazil and Japan - Implication on Brazilian Children’s Education –“
  • (『静岡文化芸術大学研究紀要』第15巻、26年度)

報告書
  • 「浜松市における南米系外国人の生活・就労実態調査」(池上重弘(編者)、編集・発行:浜松市企画部国際課、2007年3月)
  • 「静岡県外国人労働実態調査(外国人調査)報告書」(共著、静岡県県民部多文化共生室、2008年3月)
  • 「静岡県外国人労働実態調査(企業調査)報告書」(共著、静岡県県民部多文化共生室、2008年3月)
  • 「Debate em Português - A vida dos Brasileiros em Hamamatsu ポルトガル語でのディベート-浜松市におけるブラジル人の生活」(イシカワ・エウニセ・アケミ/池上重弘(編)、静岡文化芸術大学、2009年3月)
  • 「Debate em Português II – A crise econômica e a vida dos brasileiros no Japão(『ポルトガル語での討論II-経済危機下での私たちブラジル人は日本でいかに生きるか』)」(イシカワ・エウニセ・アケミ/池上重弘(編)、静岡文化芸術大学、2010年3月)
  • 「Debate em Português III – A saúde psicológica das famílias brasileiras no contexto da sociedade japonesa(『ポルトガル語での討論III – 在日ブラジル人家族の状態と心の健康』)」(イシカワ・エウニセ・アケミ/池上重弘(編)、静岡文化芸術大学、2011年1月)

エッセイ
  • 「日系ブラジル人のアイデンティティーの変容を調査して」(『海外移住』No.570、7月号、国際協力事業団、1996年)
  • 「日系人問題を考える-日系人子弟の教育と日本社会への参加」(『かけはし』10月号第14巻第10号、(財)産業雇用安定センター、2000年)
  • 「日本における日系ブラジル人の子どもたち-子どもたちの日本語習得の意味」(『教文研だより』122号、神奈川県教育文化研究所、2006年2月)
  • 「日本の<ブラジルタウン>」(国文学『解釈と鑑賞』第71巻7号、2006年7月)
  • 「在日ブラジル人の子どもの状況-ブラジルへの日本移民100周年を振り返って」(『社会科教室』No.49、日本文教出版、2008年)
  • 「南米から人と文化を迎える~日系人社会と浜松~」(『文化と芸術』Vol.9、静岡文化芸術大学 文化・芸術研究センター、2009年3月)
  • 「新たな雇用先?-介護労働に従事するブラジル人女性たち-」(『M-ネット Migrants’』No.118、pp.16-17、2009年4月)
所属学会・団体 日本ラテンアメリカ学会、日本社会学会、移民学会、関東社会学会、ISA 国際社会学会、IIS 国際社会学機構
社会的活動
  • 静岡県浜松中央警察署少年サポートリーダ委員
  • 静岡県人権会議委員
  • 浜松市人権施策推進審議委員

 

メッセージ

多文化社会

国際関係や異文化関係を体験するためには、英語を話し、外国へ行くという認識は、一つのステレオタイプに過ぎません。同じ日本人同士でも、生まれた家庭や地域により様々な習慣やものの考えた方を持っている人々が見られます。つまり、日本人同士でも日常的に「異文化」を体験していると言えます。一般的に、対象が外国人の場合、日本人は最初から構えすぎる傾向があるため、相手に近寄らないこともありますが、もっと心をリラックスして、気軽に様々な人々と付き合い、互いを知ることが多文化社会の第一歩だと思います。

例えば、近年日本でもポルトガル語で会話をしている人々に出会うことが多くなってきました。浜松市(静岡県)や大泉町(群馬県)などでは、駅周辺、役所や病院で、ポルトガル語で書かれている表示をよく目にしたり、小・中学校でもブラジル人児童・生徒がいたり、といった状況が珍しくなくなりました。これは、2011年現在、在日ブラジル国籍者は22万人を超えており、日本に滞在する外国籍者のなかで、中国国籍者(約67万人)、韓国・朝鮮国籍者(約55万人)に次いで3番目に多いグループとなっているからです。ちなみに、在日外国籍の総人口は209万人を超えており、世界各国から日本へ来て暮らしています。

このような状況で、隣に外国人が住むようになるのはだんだん当たり前になってきているとも言えます。身近なところから様々な文化背景を持っている人々との交流が増えれば、日本人の国際・異文化関係の理解につながると思います。