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教員紹介


小針 由紀隆

小針 由紀隆

KOHARI Yukitaka
 

教授

文化政策学部 芸術文化学科

キーワード:西洋美術史、風景画研究、博物館学、学芸員資格課程
出身地 東京都
学歴 慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了(1980年)
学位 文学修士
経歴
  • 静岡県立美術館学芸部長(2014年まで)
  • 静岡文化芸術大学教授(2014年から)
資格等 博物館学芸員
担当授業分野 博物館学概論、博物館実習、芸術と文化 など
研究分野 西洋美術史、博物館学
研究テーマ
  • 17世紀から19世紀イタリアにおける風景画に関する諸問題
研究業績

著書

  • 『ボッティチェリ』(平凡社、1883年)
  • 『フィレンツェの秋』(共著、中央公論美術出版、1994年)
  • 『版画の写像学』(共著、ありな書房、2013年)
  • 『ローマ―外国人芸術家たちの都』(共著、竹林舎、2013年)
  • 『フランス近世美術叢書第Ⅱ  絵画と受容』(共著、ありな書房、2014年)
  • 『クロード・ロランー17世紀ローマと理想風景画』(論創社、2018年)

論文・解説

  • 「ジャック・カロ《大狩猟》―狩猟画と風景画」『美学』43、1992年
  • 「1816年のA.E.-ミシャロンー《廃墟となった墓を見つめる羊飼い》の制作意図をめぐる一推論」『静岡県立美術館紀要』第14号、1996年
  • 「ドメニキーノとG.B.アグッキ――《エルミニアと羊飼い》の風景描写をめぐる一考察」『静岡県立美術館紀要』第18号、2002年
  • 「ユベール・ロベールとナポリ近郊ポッツォーリのセラーピス神殿」『静岡県立美術館紀要』第28号、2013年 ほか


企画した展覧会
  • 「東西の風景画」(1986年)
  • 「からだのイメージ」(1990年)
  • 「イタリアの光ークロード・ロランと理想風景画」(1998年)
  • 「イタリアの光景1780-1850」(2004年)
  • 「ユベール・ロベール」(2012年)  ほか多数
所属学会・団体 三田芸術学会
社会的活動
浜松市博物館協議会委員、静岡市美術館運営協議会委員、国立西洋美術館価格評価委員ほか

 

メッセージ

本学の教員として5年目を迎えました。2014年3月まで公立美術館で学芸員として活動し、西洋近世・近代の美術史を研究していました。学芸業務と美術史研究、いわば二足のわらじを履いていたわけです。本学においては博物館学芸員資格課程を本務としつつ、ゼミでは西洋美術史も指導しています。

我が国の公立美術館、博物館は1980年代に相次いで創設され、その様は「雨後の竹の子」といわれました。それらのミュージアムも30年余の歴史を重ねていますが、例外なくさまざまな問題を抱えています。職員はどこをどうすればよいのか、よく分かっています。しかし、問題が見えていたとしても、即改善ということにはなりません。財源不足、少ない職員定数、リーダーシップの欠如、制度上の縛りなどが、複雑に絡み合っているからです。こうした状況の中でミュージアムは、堅持すべきものを堅持し、変えていくべきものを変えていく、すなわち「不易流行」を実施しながら、活力ある組織作りに努めています。わたしたちがミュージアムとうまく付き合っていくには、彼らの努力をきちんと認めなくてはなりません。不平不満だけを浴びせていたのでは、二流の評論家の域を抜け出せません。

学芸員の資格取得を目指す人は後を絶ちません。しかし、在学中に資格を取ったとしても、その資格を用いて学芸員になれる人はほんの僅かです。1年生にはこの現実を入学早々伝え、甘い夢を見ないよう指導しています。とはいえ、ミュージアムの歴史、現代社会における施設の役割、学芸員という職業のやりがいなどを考えることは、わたしたちにとても有意義な時間を与えてくれます。学生たちとさまざまな議論を重ね、芸術や文化について思索することを、いつも楽しく感じています。