ホーム > 学部・大学院 > 教員紹介 > 文化政策学部 教員紹介 > 鈴木 元子

教員紹介


鈴木 元子 教授写真

鈴木 元子

SUZUKI Motoko
 

教授

文化政策学部 国際文化学科

E-mailアドレス suzuki@suac.ac.jp

キーワード:英米文学、英語圏文化、ソール・ベロー、翻訳、ユダヤ系文学
出身地 栃木県宇都宮市
学歴
  • 米国ポートランド州立大学(PSU)(文部省海外派遣留学)(横浜国立大学在学中の1年間)
  • 横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了
  • 日本大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学
学位 博士(文学)(大阪大学)
経歴
  • 横浜国立大学、日本大学、専修大学非常勤講師(1992年から1994年)
  • 静岡県立大学短期大学部講師(1994年)、助教授(1998年から2001年)
  • 海外研修制度によりハーバード大学で研修(1999年)
  • 学外研修制度により大阪大学大学院文学研究科で研修(2011年)
  • 放送大学客員教授(2012年から2017年)
  • 静岡文化芸術大学助教授(2001年)、教授(2004年から)
資格 ツアーコンダクター(国内・国外)(1985年)
担当授業分野 英米文学史、英米文学概論、翻訳、観光英語、国際文化演習など
研究分野 英米文学、アメリカ文化史
研究テーマ ソール・ベローの文学研究、英語圏文学・文化、翻訳
研究業績 著書
  • 『世界・日本キリスト教文学事典』(共著、教文館、1994年)
  • 『新しい天 新しい地』(共著、日本基督教団出版局、1997年)
  • 『女性たちの聖書注解』(共訳、新教出版社、1998年)
  • 『教育学論説資料集』第17-3号(共著、2001年)
  • 『日米映像文学に見る家族』(共著、金星堂、2002年)
  • 『アメリカン・スタディーズ入門』(共著、萌書房、2003年)
  • 『アメリカ文学史新考』(共著、大阪教育図書、2004年)
  • 『信仰の完成をめざして』(共著、日本キリスト教団出版局、2004年)
  • 『エチオピアのユダヤ人』(単訳、明石書店、2005年)
  • 『ソール・ベロー研究:人間像と生き方の探求』(共著、大阪教育図書、2007年)
  • 『国際文化学への第一歩』(共著、すずさわ書店、2013年)
  • 『移動する英米文学』(共著、英宝社、2013年)
  • 『ソール・ベローと「階級」:ユダヤ系主人公の階級上昇と意識の揺らぎ』(単著、彩流社、2014年)
  • 『ユダヤ系文学に見る教育の光と影』(共著、大阪教育図書、2014年)
  • 『ユダヤ系文学と「結婚」』(共著、彩流社、2015年)
  • 『彷徨える魂たちの行方:ソール・ベロー後期作品論集』(共著、彩流社、2017年)
  • 『ラヴェルスタイン』(ソール・ベロー著、鈴木元子訳、彩流社、2018年)
  • 『ソール・べローともう一人の作家』(共著、彩流社、2019年)

学術論文
  • “On the Heroines of Joyce Carol Oates”(横浜国立大学教育学研究科、1988年)
  •  「『緋文字』研究(1)―ヘスターの姦通とイヴ性―」(『英文学論叢』第38巻、1990年)
  •  「『緋文字』と女性的象徴」(『英語英文学論叢』第12号、1990年)
  •  「“The Artist of the Beautiful”:語りの技巧」(『英文学論叢』第39巻、1991年)
  •  「『緋文字』研究:ヘスターにみるグレート・マザー性」(『フォーラム』創刊号、1991年)
  •  「“The Artist of the Beautiful”―アニーはミューズか?―」(『英語英文学論叢』第13号、1991年)
  •  「アン・ハッチンスンをめぐって―歴史と文学の観点から―」(『キリスト教文学研究』第8号、1991年)
  •  「ホーソーンの母への手紙―愛と感情の縺れを経て―」(『専修大学人文論集』第53号、1994年)
  •  「The Marble Faun:ミリアムの罪に関する一考察」(『アメリカ文学研究』第30号、1994年)
  •  「『大理石の牧神』における悪魔」(『キリスト教文学研究』第11号、1994年)
  •  「“My Kinsman, Major Molineux”の倒錯した世界」(『英語英文学論叢』第17号、1995年)
  •  「聖書のフェミニン・リーディング研究(Ⅰ)」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第9号、1996年)
  •  「聖書のフェミニン・リーディング研究(Ⅱ)」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第9号、1996年)
  •  「Hildaの変身譚-The Marble Faunから-」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第10号、1997年)
  •  「大学の英語教育をめぐって―『実務英語演習』の場合―」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第10号、1997年)
  •  「Hildaの起源:『愛の書簡集』研究」(『静岡県立大学短期大学部特別研究(平成7・8年度)』、1997年)
  •  「現代の天使論」(『女性教職神学研究』第13号、1997年)
  •  「A Sister of Mercy としてのヘスタ・プリン」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第11号、1998年)
  •  「アメリカの大学事情―日本人留学生の視点から―」(共著、『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第11号、1998年)
  •  「英米文学史にみるエコロジカルなモティーフ―人間と動物の共生―」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第12-1号、1999年)
  •  「The Marble Faun のロマンス性―ドナテロの龍退治―」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第12-3号、1999年)
  •  「大学英語教育におけるコンピューターの利用」(『静岡県立大学短期大学部特別研究(平成9・10年度)』、1999年)
  •  「英米文学から読む自然と人間(Ⅰ)」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第13-3号、2000年)
  •  「英米文学から読む自然と人間(Ⅱ)」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第13-3号、2000年)
  •  「異文化交流―『聖書の民』ユダヤ民族―」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第14-1号、2001年)
  •  「大学英語とパソコン」(『静岡県立大学短期大学部研究紀要』第14-3号、2001年)
  • Henderson the Rain King and the Biblical Animals: From Pig to Lion”(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.1、2000年)
  •  「大学における新しい英語教育の研究」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.3、2002年)
  •  「日本人英語教師によるウルパン考」(『ユダヤ・イスラエル研究』第19号、2003年)
  •  「初級ヘブライ語から漂うユダヤ文化の香り」(『言語文化研究』第2号、2003年)
  •  「『セールスマンの死』の普遍性と主演男優たちの執心」(『日本・東アジア文化研究』第2号、2003年)
  •  「英米文学に見る『アルファとオメガ』」(『言語文化研究』第3号、2004年)
  •  「ソール・ベロー『雨の王ヘンダソン』の動物シンボルと『ユダの獅子』」(『ユダヤ・イスラエル』第20号、2004年)
  •  「エチオピア・ユダヤ人の奇跡のアリヤー―ソロモン作戦―」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.5、2004年)
  •  「ジューイッシュ・ハーレムの痕跡―シナゴーグから黒人教会へ―」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.6、2005年)
  •  「カルチュラル・スタディーズで読むホーソーンの“My Kinsman, Major Molineux”―『夏の夜の夢』、五月祭、祝祭の笑い―」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.9、2008年)
  •  「シアトル市ベインブリッジ島の日系人コミュニティの歴史」(翻訳、『言語文化研究』第8号、2009年)
  •  「Snow Falling on Cedars を織りなす日系アメリカ人の歴史」(『愛知大學英文会誌』Vol15、2010年)
  •  「TOEIC Bridge テストの活用―導入結果を踏まえて―」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.11、2010年)
  •  「シカゴとソール・ベロー―“roots”より“tangled wires”で結ばれた関係―」(『シュレミール』Vol.11、2012年)
  •  「階級の視点から読むアメリカ文学―ソール・ベローのDangling Man 研究―」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol.13、2012年)
  •  「ソール・ベローの息子アダム・ベローによる随筆: 『僕の両親が愛し合っていたとき』」(翻訳、『シュレミール』Vol.12、2013年)
  • 「ソール・ベローの小説にみるユダヤ系主人公の社会(ソーシャル・)移動(モビリティ)に伴う階級意識の揺らぎ」(大阪大学文学研究科、2013年)
  •  「ジャニス・ベローによる『ベラローザ:コネクション』の誕生秘話―Saul Bellow Collected Stories (2001) のPrefaceから―」(翻訳、『シュレミール』 Vol.13、2014年)
  •  「ソール・ベロー作『ラヴェルスタイン』―1章1節―」(翻訳、『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol. 15、2014年)
  •  「Saul BellowのRavelstein にみるチックの語りの妙技」(『静岡文化芸術大学研究紀要』Vol. 16、2015年)
  • 「ホロコースト、隠れユダヤ教徒、隠れ切支丹――ソール・ベローと遠藤周作の文学――」(『静岡文化芸術大学研究紀要』vol.17、2016年)
所属学会・団体 日本ソール・ベロー協会(代表理事)、日本英文学会(中部支部編集委員)、日本アメリカ文学会(中部支部幹事)、The Modern Language Association、日本ナサニエル・ホーソーン協会、阪大英文学会、日本ユダヤ学会、アメリカ学会、American Literature Associationなど
社会的活動
  • 日本英語検定協会面接委員(1995年から1997年)
  • 日本アメリカ文学会中部支部幹事(2002年から2006年、2016年から)
  • 浜松市フラワー・フルーツパーク公社評議員(2003年から2012年)
  • 「花のまち・浜松」推進市民協議会委員(2005年から2010年)
  • 静岡県高等学校英語教育研究会西部支部主催 英語スピーチコンテスト審査委員(2012年から)
  • 放送大学非常勤講師(2018年)
  • 日本ソール・ベロー協会代表理事(2015年から)

 

メッセージ

「文化的資本(the Cultural Capital)」

アメリカのノーベル文学賞受賞作家ソール・ベローは小説のなかで、若い頃に形成した文化的資本は生涯その人を助け、潤わせると述べている。30年も前の言葉だが、現在の日本人にぴったり当てはまるような気がしてならない。経済的資本も大切だが、それだけでは脆弱であることが、昨今の出来事で明らかになってしまった。この文化的資本はいつからでも思い立った時から、増やしていくことができる。
 
具体的な大学教育の現場に話を転じると、グローバル人材の育成が早急に求められている。これまでも英米の協定大学に留学した学生がTOEIC(トーイック)のスコアを300点程も伸ばしているのをみてきた。それだけ、学生は柔軟な可能性を秘めている。これからの英語は、“English as a Global language”として、受信するだけではなく、発信していく能力を身につける必要がある。このような訳で、英語の4技能が測れるイギリスの英語検定試験IELTS(アイエルツ)やアメリカのTOEFL(トッフル)の受験をも奨励している。
 
また、ゼミではソール・ベローの文学作品を原書で鑑賞しているが、小説内で言及される実在の人物や歴史的事件、ブランド名、店名、都市について調べることで、文学研究から文化研究への展開が可能で、さらに現実世界と虚構世界の往来のみならず、時空を越えた外国の住人にもなり得るから面白い。
 

“That poets—artists—should give new eyes to human beings, inducing them to view the world differently, converting them from fixed modes of experience.” (Saul Bellow)

 
大学生には、世界を今までとは違ったふうに見ることができるように、刺激を与えていきたいと願う。若いうちに「新しくものを見る眼」を養い、将来、世界を相手に活躍できる人材(players in the world)に育っていってほしいからである。