ホーム > 学部・大学院 > 教員紹介 > デザイン学部 教員紹介 > 谷川 憲司

教員紹介


谷川 憲司 教授写真

谷川 憲司

TANIKAWA Kenji
 

教授

デザイン学部 デザイン学科(プロダクト領域)

E-mailアドレス k-tani@suac.ac.jp

キーワード:地域活性化、持続可能なモノづくり、顧客との関係構築型モノづくり
ユニバーサルデザイン
出身地 長野県松本市
学歴 京都工芸繊維大学工芸学部意匠工芸学科卒業(1977年)
学位 工学士
経歴
  • セイコーエプソン株式会社(1977年から2011年)
  • パリオフィス、青山クリエイティブオフィス長、ウオッチ商品企画部長 他
  • 静岡文化芸術大学教授(2011年から)
担当授業分野 健康・福祉のデザイン、生活環境のバリアフリー、生産造形演習、ユニバーサルデザイン など
研究分野 ユニバーサルデザイン、プロダクトデザイン
研究テーマ 物と心の両面からのデザインプロセス、永続きする価値のデザイン
研究業績

著書

  • 『IT革命とデザイン新世紀』(共著、JIDA、2000年)
  • 『プロダクトデザイン』(共著、JIDA、2009年)

論文・解説

  • 「Value Design」(ID & JIDA Vison2010、JIDA、1999年)
  • 「お客様の心にひびく価値の提供」(共著、第10回日本感性工学会大会、2008年)
  • 「多様性の理解と気づきを促す:共用品ネット気配りアフリープロジェクトの取り組み」(共著、第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議inはままつ、2010年)

報告書

  • 「高齢者の交通機関とその周辺での不便さ調査報告書」
    (共著、E&C プロジェクト、1997年)
  • 「聴覚障害者が必要としている音情報『音見本』調査報告書」
    (共著、共用品推進機構、2002年)
  • 「駅及び電車内の電光表示板の利用状況に関する調査報告書」
    (共著、共用品推進機構・共用品ネット、2004年)

作品・プロジェクト

  • 視覚障がい者用腕時計(1979年)
  • ハイブリッド(アナログ・デジタル複合腕時計)(1980年)
  • アルバ・スクープ(ライトスポーツウオッチ)(1981年)
  • ヨーロッパ・コア・シリーズウオッチ(1987年)
  • インテリアプロジェクター/信州博(1993年)
  • 携帯情報機器開発プロジェクト(1995年から1999年)
  • 情報機器デザイン開発プロジェクト(2000年)
  • 高級腕時計プロジェクト(2001年から2010年)

特許等

  • 時計、プリンタ、携帯型情報機器、プロジェクター
受賞歴
  • ジュネーブ市時計宝飾デザイン賞 首席(1979年)
  • グッドデザイン商品選定(腕時計、他)
  • グッドデザイン商品ロングライフデザイン賞(視覚障がい者用腕時計、1996年)
所属学会・団体 日本デザイン学会、感性工学会、日本インダストリアルデザイナー協会、共用品推進機構、共用品ネット
社会的活動
  • 日本インダストリアルデザイナー協会 理事(1997年から2001年)
  • 長野県デザイン振興協会 理事、ユニバーサルデザイン部会長(2008年から2010年)
  • 共用品ネット 運営委員・プロジェクトリーダー
  • しずおかユニバーサルデザイン推進委員会 委員

 

メッセージ

自ら感じとること

視覚障がい者向けウオッチをデザインした際にユーザーから上がった要望は「普通の時計と同じデザイン」。自分が見えないからこそ、どう見えているのか気づかう気持ちを理解しました。かつてパリで生活した際には異なる文化圏で日本の常識や価値観は通用しないことが身にしみました。またUDの研究会で様々な障がいや多様な特性を持つメンバーと20年近く一緒に行動し語り合っていても気づかされることが常にありました。いろいろな実態を知れば知るほど必要だと感じる事は、知識ではなく「自ら感じとること」です。多様な特性を持つ様々な人たちの現実を理解し、実際に触れあう中で何が必要なのか、自分達は何ができるのか、どのようなデザインができるのかを見つけていきたいと思います。

物と心の両面からのアプローチ

環境問題が深刻化し、商品の存在そのものが問い直されています。いくら良いものでも次から次へと生み出し廃棄していては地球は存続できません。私たちにできる事は「本当に共感できるものを永く愛着を持って使い続けること」ではないでしょうか。デザインの役割も、造っておしまいでなく使い続ける中での人と物の関係を考えていく必要があります。一般のデザインが普遍性を求める結果誰のものでもなくなってしまうことが多いのに対し、福祉領域では対象となるユーザーと向かい合い、使いやすさの追求に加えて、ユーザーの特性や心理を理解して配慮することが求められます。この「物と心の両面からのアプローチ」こそ、福祉領域に限らず真に共感できるデザインに重要なプロセスではないでしょうか。人の視点から発想し、新たなデザインの役割を皆さんと一緒に探求していきたいと思います。
腕時計 ふたを開けて針を触っている画像