二本松ゼミでは、これまでにも『水窪のむかしばなし』(2015年3月)、『みさくぼの民話』(2016年3月)、『水窪の伝説と昔話』(2017年3月)、『たつやまの民話』(2018年3月)、『春野のむかしばなし』(2019年3月)と書籍を刊行してきました。
春野町での採録調査は3ヶ年計画で行われ、今回の『春野の昔話と伝説』はその2年目の成果となります。
採録調査が行われたのは2019年度で、春野町犬居地区(浜松市天竜区)の11ヶ所を訪ねました。
秋葉山の門前として栄えた東領家と西領家、犬居地区で最もにぎわっていた若見(わかみ)、新宮池の伝説が伝わる和泉平(いずみだいら)、大時(おおとき)、胡桃平(くるみだいら)、静修(せいしゅう)などの山あいの集落にも通い、住民から聞き取りを行いました。