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諏訪流放鷹術・鷹匠の篠田朔弥さんを迎えた特別講義が行われました。(1月21日開催)

公開日:2020年1月22日
日本文学作品研究特別講義のようす

国際文化学科カリキュラムの専門科目「日本文学作品研究」(担当:国際文化学科 二本松康宏教授)の一環として、諏訪流放鷹術の鷹匠・篠田朔弥さんを迎えて特別講義を開催しました。

受講生のほか、社会人聴講生など多くの参加者が集まる中、「諏訪流放鷹術の技と心を受け継ぐ 『人鷹一体(じんよういったい)』の境地を目指す若き鷹匠」と題し、ゲストスピーカーの篠田さんのお話を伺いました。

中学1年生の頃に鷹匠を目指し、諏訪流放鷹術に入門後、自宅で鷹を飼い始めてからは毎日の訓練を欠かさず行っているという篠田さん。警戒心が強く慣れるのに時間がかかるというオオタカを扱う苦労や、鷹匠の役割について話されました。
講演をする鷹匠の篠田さん
講演をする鷹匠の篠田さん
鷹匠が使用する伝統的な道具や服装についても説明があり、参加者は興味深く耳を傾けていました。
会場には篠田さんの相棒であるオオタカの「颯雅(そうが)」も伴って来場し、本物のオオタカを間近でみることが出来ました。

 

講演をする鷹匠の篠田さん

「餌掛け(えがけ)」の材料となる鹿の皮
餌掛けは鷹匠自らが制作する

鷹匠の服装
鷹匠の伝統的な服装
鳥打帽、袢取(ばんどり)、脚絆(きゃはん)、地下足袋などを身に着ける
羽合(あわせ)の動きを実演する篠田さん

鷹匠の技のひとつ
羽合(あわせ)の動き

相棒のオオタカと篠田さん
篠田さんとオオタカ・颯雅

諏訪流放鷹術と保存会について

諏訪流放鷹術は、信州・諏訪大社の贄鷹(にえたか)の神事(鷹が捉えた獲物を神前に供える)に由来する流儀です。
織田信長に仕えた鷹匠の一人である小林家次は、「鷹」の字を使用することを許されて小林家鷹と名乗ったと伝えられています。後に徳川家康に仕え、小林家は公儀鷹匠の職を継承してきました。現在の諏訪流は、この小林家に受け継がれた流派です。
明治維新の後、第14代小林宇太郎は宮内省に鷹匠として出仕しましたが、実子がいなかったため、諏訪流小林家の宗家は弟子の福田亮助、花見薫によって相伝されます。昭和天皇に仕える「天皇の鷹匠」と謳われた花見薫は、宮内省を退職後、民間にその流儀を伝え、その高弟の中から田籠善次郎氏が諏訪流第17代宗家を継承しました。
田籠善次郎氏は諏訪流放鷹術の古式の伝承と後継育成のために、諏訪流放鷹術保存会を設立。現在は田籠氏の高弟である大塚紀子氏が第18代宗家を継承し、諏訪流放鷹術の研鑽および継承・保存活動に取り組んでいます。

【保存会の主な活動】
  • 諏訪流放鷹術の技の伝承を目的とする各種講習会
  • 東京都浜離宮恩賜庭園等の文化施設における諏訪流放鷹術の実演による啓蒙活動
  • 傷病猛禽のリハビリテーションに関する技術協力

講演者紹介

鷹匠・篠田朔弥さん

篠田 朔弥(しのだ・さくや)

2000年4月生まれ(現在19歳)。小学生の頃から鷹匠に憧れ、中学1年生の5月に諏訪流放鷹術に入門。翌年7月、「鷹匠補」認定試験に合格。高校進学後はUAEなど海外での研修も経験し、2019年1月、「鷹匠」試験に合格。

[発行部署:企画室]