教育・研究

2022年08月06日

本学・高山ゼミと平出章商店による 「SUAC×HIRAIDE SDGs Project」の提案・報告会が行われました

製菓材料卸商を中心とした地域一体型のSDGsプロジェクトのための、サービスとプロダクトの提案の報告会を開催しました。小麦粉などが入っていた業務用の使用済み粉袋のアップサイクルをテーマとして、高山靖子教授のゼミ学生5名がプレゼンテーションをおこない、株式会社平出章商店の泰澤友和様と藤田琢弥様が出席しました。

学生たちは、年度当初に会社訪問で倉庫現場の見学と社員の皆さまから生の声を聞くことから始め、試作と実験を繰り返し、さらにチャットツール等を活用して平出章商店の方々とコミュニケーションを取りながら、提案のブラッシュアップを重ねてきました。「つながり創造企業」をうたう卸売業の取り扱い商品をSDGsの視点でアップサイクルする、新たな価値と地域のつながりを生むプロダクトが提案されました。

プレゼンテーション後に、泰澤様から「どれも我々にはなかった発想で興味深い。是非実現させたいという気持ちになった。」とのコメントをいただき、学生たちは満足しながらも、すぐに今後の課題についてディスカッションを始めていました。
平出章商店 泰澤友和 つながり創造室長
泰澤友和 平出章商店 つながり創造室長
高山靖子教授(デザイン学科・プロダクト領域)
高山靖子教授(デザイン学科・プロダクト領域)

株式会社平出章商店の紹介

70年以上にわたり、浜松を中心に製菓・製パン材料、機械を取り扱う卸商。さらには新規開業支援やつながり創造室など、地域とのつながりを築くための取り組みを行っている。

平出章商店(製菓・製パン材料や製菓機械の専門商社)Webサイト

高山靖子教授からのコメント

今回のプロジェクトでは、循環するしくみのコアとなるプロダクト開発のために、学生たちはステークホルダーのつながりとプロダクトの両面からアプローチしてアイディエーションをしていきました。
机上調査の段階では画一的な傾向であったアイデアも、平出章商店様を見学させていただいたり、社員の皆様にお話を伺ったりすることによって徐々に広がり、実際に粉袋を手にして素材を研究し始めると、それまでふわふわとしていた情報が一気に流れ込むようにそれぞれの作品に集約されていきました。
本プロジェクトを通じて、学生たちはデザインの影響が及ぶ範囲の広さに改めて思いをめぐらせ、体験価値を生み人々を繋ぐモノのデザインを学びました。このような貴重な機会を与えてくださった平出章商店の皆さまに心より感謝申し上げます。
荒川 友紀さん(デザイン学科4年)
荒川 友紀さん(デザイン学科4年)
「カン炭!ファイヤーバッグ」 廃棄粉袋を再利用した簡単着火剤
上田 晴己さん(デザイン学科4年
上田 晴己さん(デザイン学科4年)
saver 日常でも非日常でも使える紙製貯水タンク
梅本奈穂さん(デザイン学科4年)
梅本奈穂さん(デザイン学科4年)
Ruten 粉袋を用いて、食べて植えて流転していくコンポスター兼プランター
藤井優衣さん(デザイン学科4年)

藤井優衣さん(デザイン学科4年)

Peel 廃棄されるみかんの皮と粉袋から生まれた「陳皮茶」を楽しむティーバッグ

水谷空雅さん(デザイン学科4年)
水谷空雅さん(デザイン学科4年)
OSI TEN 平出章商店から広がる「繋がる」エコバッグ

発行部署:地域連携室