自分の好きなもの、形にしたいものを、
どのように表現していくのかを考えていきたい。
根木隆之 さんメディア造形学科 3年
静岡県立浜松南高等学校出身
苦労した点について教えてください。
映像制作において一番辛いのは、作品が大まかに出来上がった後のブラッシュアップの作業だと思います。本作においてもそうでした。制作する上でのゴールは、締め切りという時間的な要素としてしか存在しません。「ここまで出来たら及第点だから、後は手を抜いても大丈夫だろう。」という考えではなく、例えば締め切りが3日後であれば3日間、1週間後であれば1週間、ずっとクオリティを上げる作業をする必要があります。カメラワークや、キャラクターの質感などといった要素を一つずつ見直していき、締め切りまでに不自然なところを少しでも減らしていく、この作業は非常に時間がかかり、肉体的にも精神的にも疲れますが、自分の間違いに気づき、修正する力を養うという点では、とても勉強になると思います。
将来の目標を教えてください。
私は物語や、キャラクター、世界観などを考えるのが好きなので、将来においては、自分の考えたキャラクターやストーリーを多くの人に見てもらい、どんな評価や、感想を得ることができるのか確かめてみたいと思っています。また、現代はインターネットの発達によって誰もがクリエイターとなれる時代であり、プロとアマチュアの垣根があいまいになっています。その中で、プロにしかできないことや、アマチュアだからこそできることを見極めていくことも大切だと思います。表現の手法が多様化していく中で、自分の好きなもの、形にしたいものを、どのような方法で表現していけばよいのか、考えていきたいです。
注)学生の学年表記は取材時(2014年度)のものです。
注)2015年度入学生からは、これまでの生産造形学科、メディア造形学科、空間造形学科の3学科が再編されてデザイン学科になりました。