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教員からのメッセージ

伊豆裕一 教授写真

デザインにおける創造的思考について

伊豆裕一 教授 デザイン学部 デザイン学科
インタラクション領域
スケッチスキルの役割に関する研究の画像
スケッチスキルの役割に関する研究

研究・取り組みの内容について教えてください。

研究では、デザインという創造的な活動における様々な知識やスキルの体系化を目的とした、デザイン科学と呼ばれる分野を専門としています。たとえば、デザインにおいてはスケッチを描くことが重視されます。しかし、どのようなスケッチスキルを身に付け、どのように活用することが有効かと言った具体的なことは明らかではありません。もし、スケッチを描くための各スケッチスキルの役割や関係性が解明されれば、誰もが目的に応じたスケッチスキルを修得し、デザインを行えるようになることも可能となります。
授業では、これまでデザイナーとして多くの製品開発に携わってきたプロダクトデザインやシステム提案を目的としたサービスデザインの経験に、上記の研究成果を反映することで、デザイナーに求められる知識やスキルの修得をサポートします。
農業を営む高齢者にむけた農機具のデザイン画と実物
農業を営む高齢者にむけた農機具のデザイン
(2012年度ゼミ作品)

研究・取り組みについてのモットーを教えてください。

今やデザインは、製品の外観やインターフェースはもちろん、子どもから高齢者まで誰もが安心・安全に使用できる空間や、快適な時間を過ごすためのあらゆる“モノ”や“コト”の開発に欠かせないものとなっています。そのため、何に対しても、デザインの対象として興味を持って調べてみることをモットーとしています。
たとえば、人気のあるアイドルグループの衣裳やプロモーションの方法などをデザインマネジメントの視点から分析することで、人気の背景や関連ビジネスとの関係を考察することも可能となります。人々の生活のなかで、いかに社会に貢献していけるかを考え、その答えを創造するのが、これからのデザイナーに求められる大切な役割と考えます。
注)このインタビューは2014年度に行なったものです。
伊豆裕一 教授
●担当学科・授業
デザイン概論、デザインマネジメント、デザイン思考
●研究分野
デザイン科学、プロダクトデザイン、インタラクションデザイン
●主な経歴
株式会社 東芝 デザインセンター(2012年まで)
●著書
Mメソッド 多空間のデザイン思考(共著、2013年) 他
●論文・解説
キーワード抽出におけるスケッチスキルの効果分析(2014年)
重粒子線治療システムのトータルなデザイン(2012年) 他