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教員からのメッセージ

峯 郁郎 教授写真

未来を創る為にデザインの力を信じて、
何ができるのか?を問い続けます。

峯 郁郎 教授 デザイン学部デザイン学科
プロダクト領域
一続きの金属製の枠にクッションが組み込まれた3台の椅子の写真

研究・取り組みの内容について教えてください。

研究テーマは「人と物と取巻く空間・環境のより良い共鳴」。このテーマを追求、具現化する為にデザインの力で何ができるのか?を常に考えています。30年以上に亘って楽器会社のインハウスデザイナーとして得た経験、知識が研究のベースとなっています。
企業での活動対象としては楽器、スポーツ用品、家具、キッチン、オーディオ製品などのデザイン開発を担当してまいりましたが、いずれも人中心の物の在り方、物と取巻く環境とが密接に作用し合う事がきわめて重要な分野です。買ったばかりの新品の状態よりも使い込んだ経年変化をポジティブに味わえるような物との関係が理想です。便利で役に立つ生活必需品というよりは一緒に居たくなるような「人生必需品」を目指します。
大人用と子供用の地下足袋のような足を包み込む上履きの写真

研究・取り組みについてのモットーを教えてください。

「あたりまえだと思わない」です。このスタンスには2つの大きな考え方が内在します。一つは現状に満足してしまうことで次への思考が停止してしまう恐れがあると言うことです。その時点で優れたモノやコトであっても、時間の流れの中で更なる工夫や改善、気づきを通してもっと良くなる、もっと楽しくなる、もっと身近になる・・・などの発見が次世代への新しい価値を産み出すと信じています。もう一つ重要なことは、現状の豊かさや安全、安心への感謝の気持ちです。幸せな今が有ることは「あたりまえ」ではありません。これまでの多くの犠牲や努力の賜物であることを忘れずに取り組むということです。未来を創る為にデザインの力を信じて、何が求められているのか、何ができるのか?何がしたいのかを問い続けます。
注)このインタビューは2014年度に行なったものです。
峯 郁郎 教授
●担当学科・授業
デザイン学科 プロダクト領域
ものづくりのシステム、デザイン方法論、情報表現技法
領域専門演習、表現技法Ⅰ
●研究分野
プロダクトデザイン領域、デザインマーケティング
●主な経歴
ヤマハ株式会社デザイン研究所
沖縄県立芸術大学 非常勤講師
●論文・解説
解説:ギターグラフィック(SG-7ASの開発)
解説:ニッポンプロダクト(サイレントバイオリンの開発)等