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教員からのメッセージ

中野民雄 准教授写真

エコロジーとエコノミーを両立させ、さらに本物のデザインを融合した「スマートデザイン」を追及する

中野民雄 准教授 デザイン学部デザイン学科
建築・環境領域
宇宙に地球が浮かんでいる図

研究・取り組みの内容について教えてください。

料理が、どんなに健康に良いと言われても、美味しくなければ誰も食べません。建築・デザインの世界も同じです。環境に良いと言われても、見た目が良くない建築・デザインを作っても誰も見向きもしません。省エネで地球環境の為になると言われても、高価な建築・デザインでは誰も購入しません。エコロジーとエコノミーを両立させ、さらに本物のデザインを融合した「スマートデザイン」を追求しています。
また、日本は自然災害の多い国であり、古今東西、幾多の被害に見舞われてきました。一方で、四季折々の美しさを感じ、五感で楽しむ事が出来る恩恵を受けています。自然、科学、防災、五感などの、森羅万象を建築・デザインに取り入れた「ハイブリッドデザイン」にも取り組んでいます。
プレゼンテーション画像

研究・取り組みについてのモットーを教えてください。

私の座右の銘の一つが“FLUCTUAT NEC MERGITUR ~たゆたえども沈まず~”です。「帆が裂けても、嵐に遭遇しても、揺れるだけで沈みはしない、沈ませない!」という意味です。設計・研究を続けて行く中で、いつもこの言葉を心に抱いてきました。負けそうな時も、苦しくて逃げ出したい時も、沈まないよう必死にもがいてあがいて諦めなければ、最後に必ず活路は見つかると信じています。
二つ目は“我以外皆我師”です。「自分以外の、出会う人、出会う事、出会う物、全てが自分に何かを教えてくれる師である」という意味です。人の意見に謙虚に耳を傾け、感謝をする事は、心の成長を促します。私の研究室に来る学生には、知識・技術だけでなく心を磨き、人としても成長して欲しいと願っています。
注)このインタビューは2016年度に行なったものです。
中野民雄 准教授
●担当学科・授業
エコロジカルデザイン、環境計画、設備設計、建築設計演習Ⅱなど
●研究分野
スマートデザイン、建築環境・設備、省エネ・省資源、BCP・LCP
●主な経歴
前田建設工業株式会社
(関西支店建築部、本店設計部、飯田橋再開発PJなど)
福井工業大学 専任講師
静岡文化芸術大学 専任講師
●著書
『最高にわかりやすい建築設備』(共著、エクスナレッジ)
『建築環境設備ハンドブック』(共著、オーム社)など
●論文・解説
「化石エネルギー依存症~北陸地域におけるスマート暮らし」(単著、日本建築学会北陸支部Web広報誌)
「集合住宅における設計用給水量の最適化に関する研究(第3報)住戸種別使用水量換算基準の構築(共著、空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集)など
●作品
【設備設計・監理】
飯田橋西口地区第一種市街地再開発事業
京都トヨタ北大路レクサス店
千里NTバプテスト教会
ルネJR尼崎駅前マンション など