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イベントレポート

2022年02月09日

ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI『日本建築と和釘のヒミツ!和釘を作って、和釘を使う』を小中学生と保護者を対象に開催しました

ひらめきときめきポスター画像

日本の建築は釘一本使わない木組みが素晴らしいと言われていますが、全く釘を使っていないわけではなく、飛鳥時代から釘は使われてきました。日本の釘は、四角い断面をしていて「和釘」と呼ばれています。鍛冶屋が和釘を作り、それを大工が建築に使います。研究を進めている静岡浅間神社の建築にも「和釘」が使われていて、神社を建てた時の古文書を調べていると釘に関する記述もみられます。

本プログラムでは建築材料の一つ「和釘」に着目し、講義で日本建築と和釘のヒミツを理解した上で、実際に真っ赤に焼けた鉄を金槌で叩いて和釘を作る鍛冶体験、和釘を建築に使う大工体験を実施しました。建築は多くの職人と多くの人々が協力して建てられていて、それぞれ役割があり、一人でも欠けると良い建築はできません。一連の体験により、日本の建築技術のヒミツと人々の繋がりを実感し、考察する機会となりました。

【講義】

(1)「日本建築と和釘」
科研費の説明と、静岡浅間神社の研究で見えてきた日本建築と人々の繋がりについて学び、静岡浅間神社の古文書解読にも挑戦しました。参加者は、「釘」という文字を発見すると、コツをつかんで読み進め、江戸時代後期の再建の際に釘や鎹が多数使用されていたことを知りました。
(2)「和釘作りを語る」
鍛冶師白鷹興光氏に、飛鳥時代からの和釘の歴史や、現在普及している釘との違い、薬師寺復興のために先代白鷹幸伯氏が挑んだ白鳳型の和釘作りや鍛冶屋の仕事について語っていただきました。

【実習】

(1)「和釘を知る」
日本建築の特徴である木組と、和釘や鎹の役割について実物模型から学びました。鍛冶屋が作る大工道具や日本建築に使われている材料や各種模型にも実際に触れ、職人の技を実感しました。
(2)「和釘を作る」
鍛冶師白鷹氏による和釘と鎹を鍛造する実演が行われ、真っ赤に焼けた鉄の棒が鍛冶師の腕によってあっと言う間に形を変えました。参加者は、軍手とゴーグルを着用すると、先ずは、鉄の種類による音や叩き心地の違いを確認し、白鷹氏の指導の下、和釘作りに挑戦しました。
(3)「和釘を使う」
宮大工月原光泰氏による和釘を使う大工仕事の実演が行われました。太くて四角い和釘を木材に打ち込むと木材が割れてしまうため、参加者は鍔鑿(つばのみ)で下穴を開け、そこに和釘を打ち込み、木材を打ち止めました。また、槍鉋(やりがんな)や釿(ちょうな)等、大工道具も体験しました。

【ディスカッションと修了証書授与】

参加者は、開講式で出題された「ヒミツ3つ」と「不思議1つ」を見つけるという課題に講義と実習の中で取り組みました。ディスカッションでは、たくさんの「ヒミツ」と「不思議」が挙がり、大学生がグループ単位でまとめて発表しました。疑問は講師にぶつけられ、参加者・学生・講師が一緒に「日本建築と和釘のヒミツ」を解き明かす一日となりました。小中学生の素直で柔軟な学びと探求心は、未来博士号にふさわしく、参加者全員に修了証書が授与されました。
新妻先生の講義の様子
講義(1)日本建築と和釘
静岡浅間神社研究の今と古文書からわかること
鍛冶師白鷹興光氏による講義の様子
講義(2)和釘作りを語る
右:鍛冶師白鷹興光氏
実習の様子実物の和釘を見て日本建築との関わりを学ぶ様子
実習(1)和釘を知る
日本建築と和釘について実物から学ぶ
実習日本建築の特徴である木組みを学ぶ様子
実習(1)和釘を知る
日本建築の特徴である木組みを学ぶ
鍛冶師白鷹興光氏による「和釘」作りの実演の様子
実習(2)和釘を作る
鍛冶師白鷹興光氏による「和釘」作りの実演
「鎹」作りの実演
実習(2)和釘を作る
「鎹」作りの実演
参加者による和釘制作体験の様子
実習(2)和釘を作る
参加者体験
参加者が作った和釘の画像
実習(2)和釘を作る
鍛冶師白鷹氏と作った和釘
参加者による和釘を打つ体験の様子
実習(3)和釘を打つ(使う)
参加者体験
参加者による「釿」を使う体験の様子
実習(3)大工道具「釿」(ちょうな)を使う
参加者体験
修了証書授与の様子
修了証書授与
本プログラムは、JSPS科研費(JP21HT0117)の助成を受けて実施したものです。
開催日:2021年12月12日
実施代表者:デザイン学部 新妻淳子
講師:鍛冶師 白鷹興光、宮大工 月原光泰
協力:デザイン学部 匠領域教員、実習指導員 横地敬、デザイン学部学生

発行部署:企画室