イベントレポート

2022年08月04日

浜松市楽器博物館との連携イベント「文芸大生と一緒に文化で世界を旅しよう!」が開催されました

浜松市楽器博物館と本学の連携の一環として、観光同好会「COOK+S(クックス)」が、楽器の東西伝播に合わせてイラン、中国、アラブ世界、ヨーロッパの4つの地域を旅するバーチャルツアーを楽器博物館にて開催しました。
イベント会場のようす
このイベントは、本学文明観光学コースの授業に、楽器博物館の学芸員の方をゲスト講師としてお招きしたことをきっかけに約1年半前に企画されたものですが、コロナ禍によりなかなか実施ができず、その間に、内容については文化や観光だけにとどまらず音楽や楽器と文化や観光とのつながりを伝える点に力を入れ検討を重ね、また、まとめた内容を観客に分かりやすく飽きさせずに伝えるための練習を何度も繰り返してきました。
学生レクチャーのようす

本番では、学生がツアーガイド及び現地スタッフに扮し、観客をツアー参加者に見立て、シルクロードを通じた楽器の東西伝播に合わせた4つの地域について地域ごとの楽器や音楽と文化の関係について紹介していきました。

古代イラン発祥のバルバットという楽器が東へ伝播して中国でピパとなり、反対に西へ伝播してアラブ世界でウードに、更に西へ行ってヨーロッパでリュートに変化したという一連の楽器の東西伝播を追ったもので、イランの詩に始まり、古代中国の医学、アラブ世界のイスラーム建築、ヨーロッパのルネサンス・バロック時代の美術が現地の音楽や楽器と関係しているということを、クイズや体験を加えて説明していきました。
実物の楽器を演奏したり、地域特有の道具を使ったり、民族衣装を着てみたりとツアー感、リアル感を出すための工夫も多く凝らしました。

幅広い年代の50名近いツアー参加者の方からは「初めて知ったことが多くて面白かった」「旅行気分が味わえた、海外に行きたくなった」といった感想をいただきました。

開催概要

【日時】第1回 2022年6月18日(土曜日) 午前11時から午前11時30分
    第2回 2022年7月3日(土曜日) 午前11時から午前11時30分
【会場】浜松市楽器博物館
【主催】浜松市楽器博物館、静岡文化芸術大学 観光同好会「COOK+S」

 

学生からのコメント

上野舞子さん
コロナ禍で旅行が制限され、外国とのつながりが希薄になってしまった時代だからこそ「旅行気分を味わってほしい」という私たちの思いから生まれたこのイベントで、私は同好会代表として楽器博物館や大学関係者などイベントに関わる人達との窓口を経験し、企画から運営・開催までのフローの中で多くのことを学びました。
このイベントで得た経験やノウハウを次のイベント企画や観光研究に活かしていきたいと思います。
三ツ矢ゆりえさん
コロナ禍でなかなか準備が進まずモチベーションを保つのが大変でしたが、そんな中でも対面での練習を通して部員以外の方から感想をいただくことで、それまで見えていなかった改善点が多く見つかり、「この方がお客さんは喜んでくれるのではないか」「衣装も工夫しよう」と改善を進めました。
本番では想像していたより多くのお客さんに参加いただき、「面白かった」などと感想を伺うことで“やってよかった”と心から思うことができました。
坂東夏穂さん
私たちの活動目的である観光と楽器をどのように組み合わせて、プレゼンテーションを行うかが1番のやりがいであり、大変な部分でした。また、音楽への知識が狭いなかで、様々な情報を探すことによって自分の専門分野以外のことも学ぶことができ良い経験になりました。

観光同好会「COOK+S」について

観光同好会「COOK+S(クックス)」は、観光に興味をもつ学生が集まり、講義で学んだことをアウトプットする場として立ち上げた大学公認の同好会です。
世界遺産検定に挑戦したり、観光について調べたり、実際に観光地を訪れたりして学びを深めています。
私たちと一緒に活動してくれる学生も募集しています。ご興味のある方は下記SNSをご覧ください。

Twitter      : @cooks_suac
Instagram : @cooks_suac

浜松市楽器博物館について

日本で唯一の公立楽器博物館。『世界の楽器を偏りなく平等に扱う』をコンセプトに、約1,500点の楽器を常設展示。企画展やレクチャーコンサート、視聴機器による音の紹介と職員による展示解説、体験ルームでの演奏体験を通して、「みる・きく・ふれる」ことができる博物館です。

Webサイト:https://www.gakkihaku.jp/
Twitter   :@gakkihaku
Instagram:@gakkihaku_official

発行部署:地域連携室