教育・研究
2021年03月26日
本学学生が車両デザインをした地震体験車新型車両がお披露目されました
静岡県では、地震に備える知識や技術を体験してもらうため、地震体験車を配備して啓発活動を行っています。
この度、地震体験車の新型車両の導入に伴い、官学連携の委託事業の一環として、車両側面及び背面のデザインを本学デザイン学部の学生2名が担当。メディア向けのお披露目会を開催しました。
(担当:本学デザイン学部服部守悦教授、委託元:静岡県西部地域局)
この度、地震体験車の新型車両の導入に伴い、官学連携の委託事業の一環として、車両側面及び背面のデザインを本学デザイン学部の学生2名が担当。メディア向けのお披露目会を開催しました。
(担当:本学デザイン学部服部守悦教授、委託元:静岡県西部地域局)

新型車両のお披露目にあたり、杉本静岡県西部地域局長からは「一番こだわったところはデザイン。地震体験車を一番利用してもらう子どもたちにとって、記憶に残るデザインになった。今後10年以上使っていくが、車両デザインをみて体験のことを思い出してほしい」と述べられました。
デザインを担当したのは、大坪史明さんと横田理絵子さん(デザイン学部4年)。服部教授の指導の下、県担当職員との打ち合わせを重ねながらデザインを制作しました。
デザインコンセプトについては横田さんより、「デザインに県のカラーであるオレンジを使用し、視認性が高くなるようにした。左側面には地震が起こった時3つの行動“シェイクアウト”をピクトグラムで表現し、子どもたちにも親しみのあるデザインに仕上げた。右側面の流線デザインは車両走行時でも美しく見えると思う」と説明がありました。
お披露目会のあとは、本学に隣接する浜松市立東小学校の学童に通う児童たちが集まり、地震体験を行いました。


学生からのコメント
大坪史明さん
「パソコンの画面や紙面で作業していた時と違い、実際に車両に印刷されたデザインを見て、オレンジ色が映えていると感じました。子どもたちからも親しまれるようなデザインになったと思います。完成に満足しています」
「車両が一目でわかるオレンジ色で、ピクトグラム、なまずのイラストが可愛い。これからも長く親しんでほしいです」
新型地震体験車のデザイン

右側面

左側面

背面
今回の新型車両には、新たに3つの機能が追加されました。
- 再現地震等の機能強化
東北地方太平洋沖地震や熊本地震など、近年発生した大地震を追加。
想定地震として、南海トラフ地震、首都直下型地震などを追加。 - 五か国語対応の啓発アナウンス
日本語、英語、ポルトガル語、中国語、韓国語に対応。
西部地域に多く在住するプラジル人の方など、近年増加傾向の定住外国人に向けての啓発が、より円滑に実施可能に。 - 地震の揺れにあわせて動くCG映像
- 乗降用の昇降リフトの設置
車両後方部に、体験室内へ乗り込むことができる昇降リフトを設置。
高齢者の方や、障害のある方でも安心して移動が可能。
発行部署:地域連携室