教育・研究

2021年08月03日

永井聡子教授担当の講義で特別ゲストをお迎えしました

文化政策学部芸術文化学科・永井聡子教授が担当する2つの講義で、特別講師をお迎えしました。

芸術文化学科基礎科目「芸術文化基礎D(永井聡子クラス)」

授業内で開催するコンサートを学生が企画・運営しました。
出演(ゲスト講師)は、榊原利修さん(コントラバス、セントラル愛知交響楽団団長)、榊原祐子さん(ピアノ)のお二人です。
芸術文化基礎D講義のようす
芸術文化基礎D講義のようす

永井聡子教授コメント

学生による運営のコンサートは、4月から準備を進め充実した授業となりました。空間に合わせた企画、観客への周知、舞台リハーサル、本番と経験する授業です。観客役の定員20名で開幕した学生のみなさんにはコロナ対策を万全に準備し、学科を超えて参加した学生も目立ちました。
「リベルタンゴ」や「白鳥」など、コントラバスとピアノの演奏だけでなく、講師による楽器の仕組みやマネジメントの裏側まで話は尽きませんでした。
11名による履修学生が現場での基礎的な経験を積んだ授業となりました。

文化政策学部科目「演劇文化論」

「演劇文化論」講義のようす
ゲスト講師に、文楽(人形浄瑠璃)・人形遣いの豊松清十郎さんをお迎えしました。
「演劇文化論」講義のようす

永井聡子教授コメント

講堂の素舞台にひとり人形を遣うだけで魂が宿る様は、熟練の技。その表情をひとつも変えずに人形の嬉しい、悲しい、悔しいという繊細な感情の表現に学生たちは釘付けでした。
主遣い、左遣い、足遣いを豊松清十郎さんと共演するコーナーは、毎年のことながら手を挙げた学生を羨む履修者もいて実演は名物コーナーとなっています。

芸能のお話では、まずは「楽しい」と思うことが根本にあるところから始まり、その楽しさを大事にするため「教えられるのではなく、自分で考え、苦しみ、もがくこと」。そこからようやく自分自身が納得するものができることに共感する学生が多かったようです。
人間より「人間らしい」表現、これは舞台照明やミュージカルにも共通するという視点まで感じとった学生もおり、毎年ながら芸能とは、舞台とは、劇場とはという問いかけに開眼する学生多数。理論と実践を両輪とした、対面による特別授業となりました。

発行部署:企画室