教育・研究
2021年09月16日
産学共同国際デザインワークショップ「Bentenjima Tele-Workshop」を開催しました
静岡文化芸術大学の学生が、トルコのイズミル経済大学とポーランドのワルシャワ美術アカデミーの学生とチームを組んで、デザイン提案を行うワークショップを5日間の日程で開催しました。 弁天島海浜公園や浜松城にて実証実験が進められてきた「駐車場をコワーキングスペースとして活用し新たな働き方を提案するテレワークパーク」に対するPSS(注)をテーマとしました。本学学生が弁天島の風景をバックにトルコとポーランドの学生とともに遠隔ツールを使いながら協働してPSSデザインを提案しました。
(注)PSS: Product, Service and System
(注)PSS: Product, Service and System




スズキ株式会社のテレワーク用のオフィスカー2台を「浜松テレワークパーク実現委員会」より借用し、舞阪協働センター駐車場にて本学学生が通信機器を用いて、3カ国の学生たちがチームを組み、英語でディスカッションをしました。 同委員会のメンバーとの質疑応答では、「テレワークへの流れは以前からあり、新型コロナの発生によって加速化されただけ。日本中、世界中から優秀な人材を集められるメリットなど、企業がテレワークにコロナ対策以上の価値を創造できるかがカギである。」との今後の展望へのコメントがありました。 学生たちは、実証実験中であるテレワークパーク構想に対する理解を少しずつ深めていき、チームごとにテーマを決めて最終プレゼンに向けたデザイン提案に取りかかりました。



最終プレゼンでは、託児スペースの設置やペット同伴により安心して仕事ができる環境整備、日陰のある空間や対面でコミュニケーションをとれるテレワークパークのデザイン提案、快適な空間で仕事ができる自動車の内装の設計など、様々なアイデアが繰り出されました。 「今回提案してくれた多くのアイデアは、実現委員会のなかでこれから議論していきたい。」との高い評価をいただきました。


開催概要
【開催期間】2021年9月6日(月曜日)から9月10日(金曜日)
【場所】舞阪協働センター、静岡文化芸術大学構内(海外の学生とはオンラインで通信)
【参加学生】13名、静岡文化芸術大学(SUAC)(教員:高山靖子教授、Edward Sarich教授、服部守悦教授)
6名、トルコ・イズミル経済大学(IUE)
5名、ポーランド・ワルシャワ美術アカデミー(ASP)
【協力・後援】浜松市、We will accounting associates株式会社、スズキ株式会社、株式会社東海理化、浜松テレワークパーク実現委員会
本ワークショップの開催にあたりましては、浜松テレワークパーク実現委員会と浜松市よりワークショップのための講義、資料提供、車両貸与、舞阪協働センターの施設利用など、多大なるご協力をいただきました。
【場所】舞阪協働センター、静岡文化芸術大学構内(海外の学生とはオンラインで通信)
【参加学生】13名、静岡文化芸術大学(SUAC)(教員:高山靖子教授、Edward Sarich教授、服部守悦教授)
6名、トルコ・イズミル経済大学(IUE)
5名、ポーランド・ワルシャワ美術アカデミー(ASP)
【協力・後援】浜松市、We will accounting associates株式会社、スズキ株式会社、株式会社東海理化、浜松テレワークパーク実現委員会
本ワークショップの開催にあたりましては、浜松テレワークパーク実現委員会と浜松市よりワークショップのための講義、資料提供、車両貸与、舞阪協働センターの施設利用など、多大なるご協力をいただきました。



高山靖子教授のコメント
毎年交互にトルコと日本を会場として開催してきた本ワークショップですが、感染症拡大の影響により昨年度は急遽キャンセルとなってしまいました。しかし、「この絆を断ち切るわけにはいかない」と、両大学間でアイデア会議を重ねた結果、本年度は遠隔ツールを駆使しての開催となりました。さらに、「どうせ遠隔ならば」と、両大学と交流のある ワルシャワ美術アカデミーの皆さんをお誘いし、3カ国による国際デザインワークショップとしました。幸い、浜松市から「浜松テレワークパーク」という遠隔ワークショップにぴったりのテーマをご提案いただき、テレワークパークを使って実際に海外の学生達とコラボレーションするという素晴らしい体験をすることができました。ご協力下さった関係組織の皆様には心より感謝申し上げます。
開催前は、慣れない遠隔ツール、言葉の壁、時差、感染症対策と、心配ばかりしていましたが、多くの課題をものともせず柔軟に対応し絆を深めていく学生達の姿に、未来を切り開く若者たちの大きなエネルギーを感じました。近年、ICTを用いた海外大学との交流をおこなう教育手法である国際協働オンライン学習プログラム(Collaborative Online International Learning = COIL)の活用が注目されています。本学においても、新たな国際交流の手段として、今後もこのような取り組みを工夫していきたいと考えています。発行部署:地域連携室