教育・研究
2022年12月27日
「経営学」にて損害保険業界についてゲスト講師による特別講義が行われました
12月9日(金曜日)、文化政策学科専門科目「経営学」(担当:森山一郎教授)にて、東京海上日動火災保険株式会社の高野裕丈さん(浜松支店業務グループリーダー)をゲスト講師にお招きして、損害保険業界についての特別講義が行われました。
保険の基礎知識から、損害保険業界の概要やこれからの損害保険のあり方まで、広くお話しいただきました。
保険の基礎知識から、損害保険業界の概要やこれからの損害保険のあり方まで、広くお話しいただきました。
高野さんは社歴30年に及び、浜松を含め全国7カ所での勤務歴があるとのこと。
保険は私たちの日常生活や企業活動になくてはならないもの。保険商品を作るうえでの基本的な考え方である「大数の法則」や損害保険の販売を支えるネットワークである「代理店制度」などについてご説明くださいました。
近年の損害保険は、水害をはじめとする自然災害の急増に伴う火災保険の保険金支払いの急増という大きな経営課題に直面する一方、サイバー保険、ドローン保険、知的財産保険、宇宙保険など、新時代のリスクに対応する新しい保険が次々と生まれているということです。最後の質疑応答では、学生から「少子化が進み、これから保険の運営がうまくいかなくなるのでは?」「新たに保険商品を考える際のデータの活用方法は?」といった質問があり、少子化は避けられないが、日本における一人あたり保険料は保険大国アメリカの6分の1と少なく、また保険の普及していない開発途上国への事業展開などまだまだ保険が広がる余地は大きいこと、新しい保険にはこれまでに蓄積した膨大なデータにAIなどの新技術を組み合わせて対応していくこと、などの回答をいただきました。
私たちの生活を支えるインフラである一方で、ふだんはあまり意識することない損害保険について、改めて学びを深めることのできた特別講義でした。発行部署:企画室