学生・卒業生の活躍

2021年11月24日

学生有志「引佐耕作隊」による「久留女木の棚田」での稲の脱穀が終わりました

学生有志「引佐耕作隊」の稲の収穫画像
本学文化政策学科の1年生から3年生、15名の学生有志による「引佐耕作隊」は、浜松市北区引佐町の「久留女木の棚田」で2年ぶりに米作りに取り組んでいます(昨年はコロナ禍で中止)。11月5日には収穫した稲の脱穀が行われました。今年度のお米(品種:にこまる)の収穫量は耕作面積286平方メートルに対し、約105キログラムと一昨年とくらべて1.12倍に増加しました。収穫したお米は「久留女木 棚田の恵」という商品名で、年明の1月17日から28日に本学の生協購買などで販売される予定です。

「引佐耕作隊」の活動

「引佐耕作隊」は棚田の耕作放棄地を水田として再生してお米を栽培し、棚田や「棚田の多面的機能」の重要性を伝える活動をしています。

具体的な活動内容
  • 棚田の耕作放棄地を水田として再生し、お米を栽培する。
  • 収穫したお米を商品化し、販売する。
  • 久留女木地区の祭礼やイベントへ参加させていただく。
  • ビジネスプランコンテストや懸賞論文への応募、都市部におけるイベントへの参加を通して、棚田の重要性について訴える。
「棚田の多面的機能」について
棚田は、食糧生産という機能以外にも「棚田の多面的機能」(水源涵養、都市農村交流の機会創出など)を有しており、その恩恵は棚田周辺の地域住民のみならず都市部住民も享受しています。 しかし棚田が耕作されなくなると、多面的機能は発揮されなくなってしまいます。そのため、都市部住民も棚田について考え、保全していくことが重要です。 お米を販売して得た利益は、次年度以降の活動費に充てています。「 引佐耕作隊」では、収穫したお米を都市部において販売することによって、間接的に都市部住民が棚田を応援できる仕組みをつくっています。

1年間の作業スケジュール

田起こしの様子
田起こし
4月 田起こし
5月 代掻き
6月 線引き・田植え
7月から9月 除草・水管理・転がし
10月 稲刈り・乾燥
11月 脱穀・籾摺り・選別
1月 精米・販売
「引佐耕作隊」田植えの様子
田植え
稲刈りの様子
稲刈り

「引佐耕作隊」からのコメント

多くの方々のご協力のもと、無事収穫を迎えることができました。久留女木の棚田では、手作業中心の伝統的な方法によって米作りが行われています。こうした伝統的な方法には多くの労力がかかり、身をもって棚田での米作りの大変さを知ることができました。さらに、こうした活動を通して、地元の人々とのかかわりや久留女木の棚田を後世に残していくことの大切さを実感しました。今後も久留女木での活動を通して、中山間地域の課題について考えていきたいです。
(文化政策学科1年 冨田菜々美さん)
久留女木の棚田の景色

久留女木の棚田

「久留女木(くるめき)の棚田」は浜松市北区引佐町にある観音山の南西斜面(標高250m付近)に位置しています。総面積は7.7ヘクタール、その中に約800枚の田んぼがあると言われ、その美しい景観は「日本の棚田百選」や「静岡県景観賞」にも選ばれています。この棚田は、平安時代が起源とも言われ、とくに戦国時代に井伊氏(井伊直虎の祖父)の庇護のもと開墾が進んだと考えられており、古い歴史と文化を有する棚田です。

しかし、最近の農家の後継者不足から耕作されなくなる棚田が多くなっています。棚田が荒れてくると、棚田の美しい景観も損なわれてしまいます。そこで、静岡文化芸術大学の学生たちで「引佐耕作隊」を結成し、平成28年度から「久留女木の棚田」で、お米作りに取り組んでいます。

発行部署:企画室