学生・卒業生の活躍

2022年10月20日

デザインスタジオ「UO(ウオ)」の手がけたアート作品が表参道ヒルズに展示されます

本学デザイン学部卒業生、松田優さんと谷雄一郎さんが主宰するデザインスタジオ「UO(ウオ)」が、「デザイナートトーキョー2022」の一環として、表参道ヒルズにアート作品を展示します。
ケヤキの枝を拾った場所
展示する作品(オブジェクト)は、2022年8月10日午前10時48分頃、表参道ヒルズ前の歩道の植込み(35°39'59.6"N139° 42'35.6"E)で拾ったケヤキの枝からできています。拾った時の姿のまま形を写し取り、素材をプラスチックに置き換え、2000本にコピー。さらに凹凸を付けることで、ブロック玩具のように同じ枝を無限につなげることができるようになっています。
植え込みにある枝
ケヤキの枝
枝のオブジェクト

展示概要

OMOTESANDO REPLICA by UO

【展示期間】2022年10月21日(金曜日)から10月30日(日曜日)
【時間】午前11時から午後9時(日曜日は午後8時まで)
【場所】表参道ヒルズ 本館 吹抜け大階段
【観覧料】無料

作品コンセプト

OMOTESANDO REPLICA by UO
オブジェクト画像

このオブジェクトは2022年の8月10日午前10時48分頃、この場所から南東に60メートルほどの距離にある、表参道ヒルズの正面入口付近の植込みで拾ったケヤキの枝からできている。この枝を拾った時の姿のまま形を写し取り、素材をプラスチックに置き換え、2000本にコピーした。さらに凹凸を付けブロック玩具のように、同じ枝を無限につなげることができるようにした。

もとになったケヤキの枝は、たまたまそこにあった自然物で、他に同じ形が存在しないし、見つけるタイミングが前後していたら、誰かに踏まれ別の形に変わっていたかもしれない。言わばこの枝は無限に広がる空間と時間との唯一の交わりから成立した偶然の産物である。これを2000倍に複製し、規則的に整列し、大きな造形物をつくることで、その存在の唯一性を鮮明化する拡大鏡のような効果を持たせられないかと考えた。

あらゆる空間と時間の交点に異なる「存在すること」の成立条件は含まれている。それらを想像することは、中立的で境界のあいまいな無数の存在からその対象を人間社会に引き抜くことの最小作用でもある。触れられるものだけでなく、遠くのどこかにあるもの。かつて存在していたものやこれから存在し得る可能性。あらゆるものの存在の可能性を意識の中に招き入れ、それらを等価なものとして捉え直してみる。そこから見える世界や表参道はどのような姿をしているか。

発行部署:企画室