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2021年06月08日

田中裕二准教授が携わった特別展図録が「第62回全国カタログ展」で審査員特別賞を受賞しました

特別展「江戸ものづくり列伝」図録表紙画像
編集・発行:公益財団法人東京都歴史文化財団
      東京都江戸東京博物館
本学芸術文化学科の田中裕二准教授が東京都江戸東京博物館の学芸員キャリアとして最後に携わった特別展「江戸ものづくり列伝-ニッポンの美は職人の技と心に宿る―」の展覧会図録が、第62回全国カタログ展の図録部門、審査員特別賞(松永 真賞)銀賞を受賞しました。
総応募点数277点、入賞点数49点の中からの受賞でした。コロナウイルス感染防止のため展覧会は中止となり、受賞作品は印刷図書館にて4月19日から28日の期間展示されました。
江戸の職人の技と遊び心が宿る工芸品を紹介した特別展「江戸ものづくり列伝」は2020年2月8日から4月5日までの期間開催される予定でしたが、コロナ禍により2月29日より臨時休館を余儀なくされ、その後一度も再開されることなく最終日を迎えたそうです。その上での今回のカタログの受賞は田中准教授をはじめ、展覧会担当者の方々にとって朗報となりました。

審査員の講評

江戸にあった日本のアートの凄みは、ごく普通の生活用品にまで、職人たちの手のぬくもりや美意識が宿っていたことにある。江戸東京博物館にとってそうした文化情報の発信は十八番だが、先行き不透明な時代性を感じながら生きる現在、この図録は、特別な切実感を伴って私の中の日本の誇りを呼び覚ませるものとなった。かつての西洋は、職人の超絶技巧とともに、その潤いが満ちあふれる日本の生活に畏怖した。今、私の抱える焦燥は、デザイン界が扱うビジュアル言語の混沌だ。デザインの本来性の復活・復興を、外連味なく図録化された江戸の生活用品一つ一つに迫られる感覚を抱いた。(松永 真)

田中裕二准教授からのコメント

田中裕二准教授が図録を持った画像
この度、審査員特別賞をいただき身に余る光栄です。東京都江戸東京博物館の学芸員落合さん、杉山さん、そして私田中の3名が中心となり企画した展覧会ですが、こちらの要望を辛抱強く聞いてくれた図録デザインのシルシさん、表紙の色調整を最後までねばってくれた大日本印刷株式会社さんの力がなければ、受賞できなかったと思います。
コロナ禍の中、展覧会自体は途中で閉幕してしまい、多くの方に見ていただくことは叶わなかったのですが、図録は大学や公共の図書館でご覧いただけます。手にとってもらえたら幸いです。

発行部署:企画室