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2021年12月01日

静岡科学館「る・く・る de オープンラボ」にデザイン学部的場研究室から学生作品を出展しました

2021年9月26日に開催された静岡科学館のイベント「る・く・る de オープン・ラボ」にて、本学のデザイン学部、的場研究室(インタラクションデザイン)から学生等が制作した電子系ゲーム作品3種類をインタラクティブに体験できる形式で展示しました。

「る・く・る de オープン・ラボ」は、子供たちに地元の大学の活動に興味を持ち、科学や技術への理解を深めてもらうことを目的とするイベントで、県内の大学(静岡文化芸術大学、常葉大学、静岡大学、県立農林環境専門職大学、静岡英和学院大学短期大学部)が参加し(一部の大学はリモートでの参加)、各大学の教員や学生が日頃の研究成果を紹介しました。的場研究室は昨年度に続き二回目の参加となり、ゼミや担当する授業の中で学生が制作したゲーム作品を来館者の皆さんに体験していただき、大学のユニークな制作活動について実感していただくことができました。
出展したゲームの一つ「日本と中国の漢字に親しもう」は、デザイン研究科2年生の馬瑶(マ・ヨウ)さんの制作したゲーム作品です。まず、カードを選び、カードに描かれたイラストが意味する日本と中国のそれぞれの漢字を、スクリーンに表示されているたくさんの漢字から探し出します。次に、カードをセンサーにかざすことで、該当する漢字がスクリーン上に示され、答え合わせを行うことができます。日本と中国は、戦後にそれぞれ独自の漢字の簡略化を行ったため、中には意外なほど形が隔たってしまったものもあります。子供たちは、普段接することの少ない中国の漢字に新鮮な驚きを覚え、ゲームの体験を楽しんでいました
ゲーム「日本と中国の漢字に親しもう」のカードの画像
ゲーム「日本と中国の漢字に親しもう」でスクリーンに映った漢字を探している様子
ゲーム「日本と中国の漢字に親しもう」のスクリーンを来館者の方々が観ている様子
もう一つのゲーム作品は、デザイン研究科1年生の野澤陽彩(のざわ・はな)さんが制作した「VR間違い探し」です。タブレット端末を使って空間の中の様々な方向を観察して間違いを探します。タブレットに表示されるのは、ウサギが暮らす不思議な部屋のイラストで、部屋は左右対称の構造になっていますが、左右でわずかに異なる箇所が計13か所作りこまれています。会場には、回転する椅子に座ってゲームを行うスペースと、ゲームの終了後に答え合わせを行うために壁に正解を掲示したスペースを用意しました。簡単には見つけられない間違いも含まれており、家族や友人間で話し合いながら間違い探しを楽しむ姿が見られました。
なお、今回の本学の展示には、デザイン学部の実習指導員の根木隆之(ねぎ・たかゆき)さんも作品を出展しました。たくさんのモンスターのいる動画の中から、それぞれの動き方を手掛かりにして、一匹だけ紛れ込んでいる、他と種類の異なるモンスターを探す「モンスター間違い探し」というゲーム作品です。
親子でゲームを楽しむ様子
以上の各作品は、市販のゲームとは異なるユニークな面を持っており、子供たちは大変興味を持って体験していました。来場者の中には年配の方もいらっしゃいましたが、すぐに遊び方を把握されて、楽しんでいただくことができました。今後も、本学ではこのような大学らしいユニークさを持つゲームの制作を進めていきたいと思います。

開催概要

「る・く・る de オープン・ラボ」
【日時】2021年9月26日(日曜日)午前10時から午後4時
【会場】静岡科学館る・く・る 9階 企画展示室
【対象】幼児から一般(大人)まで
【出展大学】
静岡文化芸術大学、静岡大学、常葉大学
静岡英和学院大学短期大学部、静岡県立農林環境専門職大学
【主催】静岡科学館る・く・る(指定管理者 公益財団法人静岡市文化振興財団)
 

発行部署:企画室