トピックス
2022年04月04日
本学卒業生キボリノコンノさんにお越しいただきました
3月25日に、木でお菓子や身の回りのものをそっくりに作る木彫り作家のキボリノコンノさんに本学へお越しいただきました。
キボリノコンノさんは本学デザイン学部(高山ゼミ)の2011年の卒業生で、学生当時は家具製作を中心に活動されていました。現在は働きながら、休みの日などを木彫りの時間に充てているそうです。現在まで約45個の作品を制作し、Twitterに投稿されています。人を驚かせるリアルな作品が話題となり、昨年9月の制作開始からわずか半年ほどで、数々のテレビ番組で紹介されるなど今注目を集めています。友人からの勧めと、コロナ禍で趣味の卓球ができなくなったことがきっかけで始めた木彫りは、最初は自身の好きなものや食べたいものを作っていましたが、次第に人を驚かすようなものを作るようになっていったそうです。「人をもてなすことが好きで、凝り性な性格なんです。時々自分で作って自分がだまされるときがあります。(笑)日常感と時間の経過を彫りたいと思っています。」と語っていただきました。
今回お持ちいただいたのは、うなぎパイ、納豆、たい焼き、ランチパック、絵具と筆、ワサビとワサビおろし、氷の作品で、どれも触ることができます。特にランチパックは手に取るとパンの柔らかさを感じてしまうほど再現度が高く、表面の気泡一つ一つを彫り上げているなど驚異的です。作るものに合わせて彫る木の種類を変え、木の性質を活かしながら短時間で作り上げてしまうなど、技術と観察力の高さをうかがわせます。また、完全に彫りきるのではなく、木の部分をあえて残すことで、より混乱と驚きが増す作品となっています。
観る者に楽しさと幸せをもたらす作品を生み出すキボリノコンノさんが本学の卒業生であることが誇らしく、また、仕事をしながらも、作品を世の中に発信し続けている姿は、ものづくりを志す学生達のお手本となります。取材では、次々と人が集まってくるなど、子供心が蘇るような楽しい時間となりました。ありがとうございました。
イタズラ心いっぱいのキボリノコンノさんの作品は下のTwitterリンクよりご覧いただけます。発行部署:企画室