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2026年07月08日
【授業紹介】「文学」にてゲストを迎えた講義を実施しました

全学科目「文学」(担当:国際文化学科・二本松康宏教授)の講義で、日本文化を理解する切り口として、日本文学と日本料理の関係に着目し、食文化に込められた日本人の価値観や美意識について学びました。文学作品には、季節の食べ物や食卓の情景が数多く描かれており、食は単なる栄養摂取ではなく、人々の記憶や感情、暮らしを映し出す文化として表現されています。こうした文学的視点を導入に、日本料理の世界へと学びを深めました。
講師には、浜松市内で日本料理店「懐石いっ木」を営む一木俊哉氏をお迎えしました。一木氏は長年にわたり日本料理の道を究め、地域の食文化の発展にも尽力されている料理人です。
授業は、「和食とはどのようなものか」という問いかけから始まりました。学生からは「体に良い」「優しい味」「ほっとする」といった意見が挙がり、身近な食のイメージを共有しながら、和食の本質について考えていきました。講義では、和食の特徴として、旬の食材を生かすこと、栄養バランスに優れていること、四季の美しさを食卓で表現すること、そして年中行事と深く結びついていることが紹介されました。

また、授業では実際に一木氏が用意した出汁を味わう体験も行われました。講義で学ぶだけでなく、味覚を通して理解を深めることで、和食の魅力をより身近に感じることができました。
さらに、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」は、料理そのものではなく、日本人が季節や行事に合わせて食を営む文化全体が評価されたものであることも学びました。授業を通して、和食は単なる食事ではなく、日本の風土、歴史、宗教観、美意識が凝縮された文化であることを実感しました。文学に描かれる食の情景と実際の食文化を結びつけて考えることで、日本文化への理解をより深める貴重な学びの機会となりました。
発行部署:企画室
