舩戸ゼミが「第13回社会調査インターカレッジ発表会」において発表しました(舩戸修一)

東海地方の社会学研究者で主に構成される「東海社会学会」では、毎年、「社会調査インターカレッジ発表会」を開催しています。
これは、大学の授業やゼミで社会調査を実施した学生による調査発表会です。

今回の「第13回社会調査インターカレッジ発表会」は、10月26日(土)に金城学院大学で開催され、本学をはじめ名古屋大学・名古屋市立大学・中京大学・愛知大学・岐阜大学など8大学が参加しました。

この発表会に舩戸ゼミが参加し、現在、ゼミで取り組んでいる浜松の中山間地域の集落調査の結果について発表しました。

まず1年生の金田鈴音さん、小竹桃佳さん、鈴木義人君が「中山間地域における『他出子』本人の意識:浜松市天竜区佐久間町の調査から(1)」というタイトルで、浜松市佐久間町のある山村集落から転出した子ども――「他出子」と言います――の帰省頻度・目的や帰郷意志など故郷との関わりやその実態を説明しました。

この発表では、集落の年齢構成だけで集落の存続性を考える「限界集落」論を批判したうえで、この集落から転出した子ども――「他出子」――の数・居住場所・実家への帰省頻度・帰省目的などを示し、将来的に集落に帰郷する他出子の存在を指摘することによって、集落の人間関係からその存続可能性を考える必要性を主張しました。

次に3年生の中野七海さんと4年生の鈴木晴香さんが「中山間地域における「他出子」本人の意識:浜松市天竜区佐久間町の調査から(2)」というタイトルで、佐久間町のある集落の「他出子」本人への聞き取り調査から他出子の故郷に対する思いや考えを説明しました。

この発表では、長男は実家への帰省に対して責任感・義務感をもつ一方、長男以外の兄弟は、実家に対する責任感が長男よりも軽く、他家に嫁いだ女性は実家より嫁ぎ先を優先する傾向にあることを示し、他出子間で長男とそれ以外の続柄では実家に対する姿勢が異なることを説明しました。

舩戸ゼミでは、今後も浜松の中山間地域についての調査や地域づくりの実践を重ね、来年度の発表会においても報告したいと考えています。

次回の「社会調査インターカレッジ発表会」は、来年10月に本学で開催される予定です。