ヤマハ発動機にインタビューさせて頂きました! (曽根ゼミ3年生一部)

 10月末に開催される全国学生経済ゼミナール大会におけるプレゼンのため、企業における天災リスク対策について調査している曽根秀一ゼミ3年生の一部で、8月10日にヤマハ発動機にインタビューをさせて頂きました。

~ヤマハ発動機~

 ヤマハ発動機株式会社は静岡県磐田市に位置する、おもにオートバイを製造する輸送機器メーカーです。
世界的な二輪車メーカーなので、ヤマハ発動機のバイクやスクーター等を日頃から使っている人もいるのではないでしょうか。
スポーツにおいても、サッカーJリーグのジュビロ磐田やラグビーのヤマハ発動機を所持しており、テレビなどを通してヤマハ発動機を知っている人も多いと思います。
そんなヤマハ発動機に今回機会を作っていただき、総務部部長上田弘之さん、総務部防災管理担当主事高木重保さん、総務部グループリーダー前田隆さん、顧問墨岡良一さんに直接質問させて頂きました。
まず上田さんからヤマハ発動機の概要について教えていただきました。
これまでヤマハ発動機がどのような事業を行ってきたのか、またこれからの構想についても伺いました。
次に高木さんから天災への対策についてお話していただき、施設の補強に加え、防災への教育の取り組みなどを徹底しているということが分かりました。
前田さんからは事前に送付した10項目の質問に対し丁寧にご回答いただきました。
また、今後の課題などのお話も聞くことが出来ました。
緊張している私たちを気遣ってくださり、優しく丁寧にご教示くださいました。とても有意義な時間となりました。

 最後に写真も撮っていただけました。
上田さんと高木さんはラグビーをやっていたということでとても体が大きかったです。
高木さんはなんと過去にラグビー日本代表にも選ばれた選手です!私も高校時代にラグビーをやっていたので、お話出来たことに感動してしまいました!

 質問会が終わった後、墨岡さんのご厚意でコミュニケーションプラザを案内してもらいました。
そこには多くの二輪車、四輪車、ボートなどがあり、見ているだけで二輪車の免許が欲しくなってしまいました。
また、2階にはとても綺麗なカフェがあり、美味しいご飯を食べることができとても幸せでした!
お昼のなかではマーケティングに関するお話も伺いました。
バイクひとつひとつ見ても大きさや形、デザインが異なりどの国にどんな需要があるのかが見えてきます。
日本で売れたものが海外でも売れるという訳ではなく、その国のニーズを見極める必要があると教えていただきました。
ただこの作業はとても大変で、顧客が思いつかない良いものを開発するご苦労をうかがいました。
改めて企業経営の難しさを実感することができました。

 今回の話し合いで多くのことが分かりました。天災への対策だけでなく、企業経営に関しても多くのことを学ぶことが出来ました。
お忙しい中このような機会を作ってくださり、さらに案内までしてくださったヤマハ発動機さんの対応に感激しました!
今回学んだことをゼミナール大会に活かし、良い報告ができるように頑張りたいです!
ヤマハ発動機の皆さま大変ありがとうございました!(文責:小林大輝)

ヤマコウ(加藤醤油)さんに見学、インタビューしてきました(曽根秀一ゼミ)

 前期最終日のゼミは、7月21日夕方から、曽根秀一ゼミの4年生全員で、寺島町の新川沿いに立つ、ヤマコウこと、加藤醤油さんを訪問し、4代目の虎岩博之さんにしょうゆづくりについてご案内いただきました。
昔ながらの製法にこだわられた手づくりのしょうゆ、みその製造を初めて知ることも多く、大変勉強になりました。
また、小皿にとって味見もさせていただき、その風味豊かな味わいに感激しました。
濾過したしょうゆの瓶詰めも含め、1本、1本手作業とのことでした。

 その後の質疑応答においても、製造方法や道具の名称から経営戦略、マーケティングに至るまで、多岐に渡った私たちの質問に対し、大変丁寧に答えてくださいました。
店舗では、みそだれや塩糀、そしてしょうゆを使ったお菓子やスイーツなど、様々な商品が販売されていて、皆思い思いに買い物をしていました。

 経営学を専門に学ぶ私たちにとって、日本の食文化を支えるしょうゆについて学ばせていただくとともに、「お客様に満足いただける商品を目指す」という指針のもと、長年地域に根差してこられた企業の取り組みや経営についても考える貴重な時間となりました。
大変ありがとうございました。

舩戸ゼミが「第12回社会調査インターカレッジ発表会」 ならびに「第66回日本村落研究学会大会」において発表します(舩戸修一)

東海地方の社会学研究者で構成される「東海社会学会」では、毎年、「社会調査インターカレッジ発表会」を開催しています。
これは、大学の授業やゼミで社会調査を実施した学生による調査発表会です。

今回の「第12回社会調査インターカレッジ発表会」は、10月20日(土)に愛知県立大学長久手キャンパスで開催され、本学も含め名古屋大学・名古屋市立大学・中京大学など8大学が参加します。

この発表会に昨年度に引き続き、舩戸ゼミが参加し、「中山間地域における『他出子』本人の意識:浜松市天竜区佐久間町の調査から」というタイトルで、現在、ゼミで取り組んでいる浜松の中山間地域の集落調査の結果について発表します。

発表日時:10月20日(土)14時30分~16時35分
発表場所:愛知県立大学長久手キャンパス 学術文化交流センター 多目的ホール

また、農山漁村についての研究者で構成される「日本村落研究学会」では、毎年、地方で大会を開催し、学会員による研究発表やシンポジウムなどを行っています。

今年の「第66回日本村落研究学会大会」は、10月27~28日(土~日)、宮崎県西臼杵郡高千穂町で開催されます。

この大会に昨年度に引き続き、舩戸ゼミが参加し、「『他出子』本人の帰郷意識の揺らぎ:浜松市天竜区佐久間町を事例として」というタイトルで、現在、ゼミで取り組んでいる浜松の中山間地域の集落調査の結果について学会発表します。

発表日時:10月27日(土)9時~12時
発表場所:宮崎県高千穂町役場

上記の2つの発表では、浜松市佐久間町のある山村集落から転出した子ども――「他出子」と言います――の帰省頻度・目的や帰郷意志など故郷との関わりやその実態を説明します。
さらに、このような調査結果を踏まえ、「他出子」による中山間地域における集落維持の可能性と課題について説明します。

昨年度の「社会調査インターカレッジ発表会」での発表の様子

昨年度の「日本村落研究学会」での学会発表の様子

ヤマハ株式会社・イノベーションロードに行きました(曽根ゼミ)

7月25日、曽根ゼミ3年生・4年生合同で、ヤマハ株式会社のイノベーションロードで見学をしました。
同月の3日にオープンしたばかりの新しい施設ということで、ゼミ生一同とても楽しみにしていました。

12のエリアから構成されているフロアの展示は、どれも驚きと発見に満ち溢れていました。
時代を感じる昔の機種から現在の最新機種まで、数多くの楽器がずらりと展示されていました。
作業工程の説明を読むだけではなく、実際の素材や部品に触れることができたので、細部まで洗練された技術に感銘を受けました。

音楽にまつわる展示品を通して、ヤマハの過去、現在、未来という進化の変遷を垣間見ることができたと思っています。
歴史と技術を重ねてきた、浜松の大企業の偉大さを感じることができました。

イノベーションロードの見学によって、ヤマハという企業について、そして企業史の重要性について学ぶことができました。
今後も企業の歴史や技術に関する研究を通して、学びを更に深いものにしていきたいです。
ありがとうございました。

(文章 宮本優佳)

舩戸ゼミを中心に「浜松・中山間地域づくり学生インターン」に取り組んでいます(舩戸修一)

 8月28日(火)から9月10日(月)にかけて、浜松市天竜区佐久間町浦川地区において「浜松・中山間地域づくり学生インターン」を私と文化政策学科の学生4人(3年生の鈴木晴香さん、2年生の中野七海さん、1年生の西田あいらさん、平野瞳さん)、の計5人で取り組んでいます。

 今年の活動は、浦川地区の上市場(かみいちば)集落の集会所に約2週間泊まりながら、柏古瀬(かしわごせ)、島中(しまなか)、河内(こうち)の3つの山村集落で調査を行いました。
2015年の「国勢調査」によると、柏古瀬は人口総数194 人・世帯総数98 世帯、島中は人口総数75 人・世帯総数34 世帯、河内は人口総数65 人・世帯総数26 世帯の山村集落です。

 調査内容は、中山間地域での生活や暮らし、農林業の現状、各家の家族構成などです。
後日現地で開催する調査報告会において、その調査結果をもとに中山間地域の集落存続のための方策を発表する予定です。

 今回の活動では、佐久間町のNPO「がんばらまいか佐久間」とともにソバの種蒔きなどの農作業も行い、また地域住民との交流会なども開催し、中山間地域の方々と交流を深めました。

今回の活動については、8月29日(水)の『静岡新聞』の朝刊で紹介されました。

佐久間町浦川地区の2集落で聞き取り調査をしました(舩戸修一)

 舩戸ゼミでは、6月、浜松市天竜区佐久間町浦川地区の「地八集落(5世帯)」と「和山間集落(2世帯)」の聞き取り調査をしました。
この2集落は、標高450m前後に位置する山間集落で、佐久間町の自治会の中で最も世帯数が少ない集落です。

 今回の調査では、地八集落の全世帯の方々、和山間集落では自治会長さんからお話をお聞きしました。
具体的には、中山間地域での生活や暮らしについて伺った後、世帯毎に、現在集落から離れて居住されている子ども・孫・ひ孫についてお聞きしました。
このような地縁者・血縁者の人数・居住場所・実家への支援内容・帰省頻度などは、今後、実家だけでなく、集落を維持していくためにも必要なデータです。

 今回の調査は、実家の方々への聞き取りでしたが、今後、集落から離れて居住されている子ども・孫の意識や考えを把握するためにも、これらの方々へのアンケート調査を実施したいと考えています。

 今後は、この結果を現地で開催する調査報告会で発表し、集落住民の方々と一緒に、将来的に集落を残していくための実践活動をしていきたいと考えています。

 今回の地八集落での聞き取り調査については、6月5日(火)の『静岡新聞』の朝刊で紹介されました。

「地八集落」での聞き取り調査(6月3日)

「和山間集落」での聞き取り調査(6月10日)

今年度の「浜松・中山間地域づくり学生インターン」への参加者を募集します

現在、浜松市の中山間地域では、人口流出、農林業の担い手不足、耕作放棄地の増加など、様々な問題を抱えています。このような地域に、大学生が長期間滞在し、聞き取りやアンケートなどの調査を通して、地域の人たちの声に耳を傾け、そのデータをもとに中山間地域の課題解決策を考えるインターン活動を行います。

【時期】
2018年8月27日(月)~9月10日(月)

【場所】
浜松市天竜区佐久間町浦川地区

【内容】
佐久間町浦川地区の幾つかの集落への聞き取り調査やアンケート調査を行い、集落の現状や課題などを把握したうえで、実家に通う子どもや孫などの集落出身者の実態を明らかにすることによって、将来的に集落を維持していくための地域づくりを構想します。
調査結果については、インターン活動の最終日に現地で開催する現地報告会において発表し、地域の人たちとともに今後の中山間地域づくりの方向性を考えます。また、後日、インターン活動についての報告書(400字×40枚以上)を提出してもらいます。

【参加条件と人数】
全日程参加できる本学の学生6名(応募者多数の場合、後日提出するエントリーシートの内容を見て参加者を選定します)

【参加費】
1万円(食事代など)

【参加申込みについて】
このインターンについての説明会を以下の日時と場所で開催します。なお、この会に出席しないと、このインターンには、参加できません。

日時:6月29日(金)12時15分~12時55分 場所:舩戸研究室(北棟8階の804)

昨年の活動については、以下の大学HPや文化政策学科のブログを参考にしてください。

2017年大学HP「文化政策学科の学生が『浜松・中山間地域づくり学生インターン』に取り組んでいます」
https://www.suac.ac.jp/news/topics/2017/01370/

お問い合わせは、静岡文化芸術大学・地域連携室ならびに文化政策学科教員・舩戸まで。

昨年の「浜松・中山間地域づくり学生インターン」の様子

今年も佐久間地域でフィールドワークをします(舩戸修一)

今年度も舩戸ゼミは、浜松市の中山間地域である天竜区佐久間町でフィールドワークをします。
静岡県西北に位置する、佐久間町は、1956(昭和31)年、磐田郡浦川町・佐久間村・山香村・城西村の合併(昭和の大合併)によって誕生しました。
168.53km²の広大な面積をもつ佐久間町の大部分は山地が占め、近年、急激な人口減少によって存続が危ぶまれている集落が点在します。

このような佐久間町において、2015年度は、同町の山香地区と城西地区、2016年度は、同町の佐久間地区を調査しましたが、昨年度から3年かけて浦川地区(「昭和の大合併」の前は磐田郡浦川町でした)の調査に取り組んでいます。
また、今年度は、昨年度調査した佐久間地区の集落だけでなく、浦川地地区の2集落について調査も行う予定です。

この調査では、世帯毎に、現在の家族構成について聞き取りすることによって、集落を出た子ども・孫・ひ孫がどれくらい存在し、どこに住み、どれくらい実家に通い、どのような支援を行っているかを明らかにし、集落維持のための方策を考えます。
この調査結果は、それぞれの現地で調査報告会を開催し、その結果を住民の方々の前で発表し、地域住民の方々と今後の地域づくりを考えたいと思います。

今年度の調査を開始するにあたり、4月13日(金)の午後、佐久間歴史と民話の郷会館において開催された、佐久間地区自治会連合会の総会において、自治会長の皆さんに調査についての概要を説明し、調査へのご協力をお願いしました。
調査は、6月3日(日)から始まります。

佐久間町自治会連合会の総会における今年度の佐久間調査についての説明

曽根ゼミと合同で浜松市中区にあるトリイソースの工場見学に行きました(森山ゼミ)

 トリイソースは地産地消を目指し、原材料である野菜や砂糖、香辛料にこだわり続け、創立から90年経った浜松の老舗企業です。
オイスターソースや中濃ソースといったスタンダードなものはもちろんのこと、酢飯用のお酢やみかんを使用したポン酢、オムライスソースやカレーのスパイスソースといった様々な種類を取り揃えています。テレビ番組で紹介された反響もあって、一部生産が追い付かないほどの人気ぶりだそうです。

 今回の工場見学では、実際に商品を作っている過程を見学させて頂き、ソースの瓶詰、ラベル貼りの体験をやらせていただきました。
ほとんどの作業工程を人の手で行っており、働いている社員の方々はとても生き生きとしています。「ここのソースじゃなきゃいやなんだ」、そんな地域の方々の声が仕事へのモチベーションに繋がっているそうです。

 人の温かみあふれる素敵な職場で貴重な体験ができたこと、とてもうれしく思いました。

(文章:3年 村井 季里子)

舩戸ゼミの学生が2つの「ビジネスプランコンテスト」で受賞しました(舩戸修一)

 学生の活動を支援する、一般社団法人学生サポートセンターでは、毎年、「学生ビジネスコンテスト」を開催しています。

その団体が主催する「平成29年度学生ビジネスコンテスト」において、120件を超えるビジネスプランの応募の中から、地域連携実践演習である「引佐耕作隊」が「努力賞」を受賞しました。

受賞プラン名は「耕作放棄地再生プロジェクト-『引佐耕作隊』による浜松久留女木・棚田米の商品化-」です。

 今回の「学生ビジネスコンテスト」の結果は、以下の通りです。

http://www.gakusei-sc.or.jp/pdf/29bis.pdf

さらに、静岡市の公的ビジネス支援機関である「SOHOしずおか」と「B-nest 静岡市産学交流センター」が主催する「第16回SOHOしずおかビジネスプランコンテスト」の最終審査会においては、「静岡新聞社賞」を受賞しました。

受賞プラン名は、「棚田米の販売による環境保全ビジネスの確立-浜松 久留女木の棚田を事例に-」です。

http://shizuoka-bizcon.com/archives/2017_student.html#TAB

 この発表プレゼンテーションの様子は、以下の動画から閲覧することができます。

 そもそも棚田は、傾斜がきつく、また面積も小さい水田のため、耕作が放棄されがちです。耕作が放棄されると、美しい景観の維持や生物多様性の保全が難しくなります。

 浜松市北区引佐町には「日本の棚田百選」に選ばれ、昨年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』のロケ地にもなった「久留女木の棚田」があります。しかし、昨今、耕作放棄地が増えています。

そこで、今回の2つのビジネスプランコンテストでは、この「久留女木の棚田」においてお米を栽培・収穫するだけでなく、それを「久留女木 棚田の恵」として商品化し、その販売を通じて棚田米のビジネスモデルを構築するプランを発表しました。

 今回、2つのビジネスプランの発表は、「引佐耕作隊」を代表して舩戸ゼミの鈴木晴香さんが行いました。

 今後も、舩戸ゼミでは、浜松の中山間地域についての調査を深めながら、地域づくりの実践活動も行っていきたいと考えています。

一般財団法人学生サポートセンター主催の「平成29年度 学生ビジネスプランコンテスト」の表彰式

「SOHOしずおか」「B-nest 静岡市産学交流センター」主催の「第16回SOHOしずおかビジネスプランコンテスト」最終審査会

舩戸ゼミが「愛知大学三遠南信地域連携研究センター」主催の 「越境地域政策研究フォーラム」で発表しました(舩戸修一)

 「三遠南信地域(愛知県東三河・静岡県遠州・長野県南信州)」についての研究拠点である「愛知大学三遠南信地域連携研究センター」では、毎年、越境地域政策研究フォーラムを開催しています。

今年のフォーラムは、2月10日(土)、愛知大学豊橋校舎で開催されました。

 今年のフォーラムでは、5つの分科会が開かれ、その1つの分科会「越境地域と人材育成」において、舩戸ゼミの学生(鈴木晴香さん、中野七海さん)が「中山間地域の集落を出た子どもたちの意識:舩戸ゼミによる浜松市天竜区佐久間町の調査から」というタイトルで発表しました。

 発表内容は、昨年から舩戸ゼミで取り組んでいる天竜区佐久間町のある集落の調査結果です。実家に居住している親世代は、自分の子どもたちは将来的に帰郷しないと考えている一方で、その帰郷意志の有無については確認していません。そこで親世代の方々の協力のもと、集落から転出した子どもたちへアンケート調査を行うと、実家あるいは佐久間町にいずれ帰郷することを考えている子どもたちが少なからずいることが分かりました。

 このような実家を離れて住んでいる子ども――「他出子」と呼びます――が、実家に通いつつ生活支援を行っているならば、人口が減少してもそう簡単に集落は消滅しません。今回のフォーラムでは、このような他出子と実家の関係を活かすことによって中山間地域の集落を残していくための方策についても発表しました。

 今後も、このような形で、ゼミ活動で得られた知見を公表し、浜松の中山間地域づくりに貢献していきたいと考えています。

今回のフォーラムについては、以下のページを参照してください。

http://www.aichi-u.ac.jp/san-en/info/593

佐久間町佐久間地区の2集落で2回目の調査報告会を開催しました(舩戸修一)

 舩戸ゼミでは、昨年5月から7月にかけて、浜松市天竜区佐久間町の「下平集落(18世帯)」と「羽ケ庄集落(9世帯)」において、集落から転出した子ども・孫の実態について調査し、その結果を7月23日(日)、それぞれの集落の集会所において地域住民の方々の前で報告しました。
 その際、地域住民の方々から許可をもらい、8月から9月にかけて、集落から転出した子ども・孫を対象としたアンケート調査を実施しました。
 このアンケート調査の結果を、それぞれの集落の集会所で12月3日(日)、2回目の調査報告会を開催し、地域住民の方々の前で報告しました。
 今回の調査では、集落から転出した子ども・孫(中学生以上)を対象にして、いずれ親の実家に戻って来て居住する意志――「帰郷意志」――の有無を尋ねました。ほとんどの実家の親は「子どもは将来的に実家には戻ってこない」と話しているにもかかわらず、実家の親は、子どもにその意志を確認すべく、直接尋ねることをしていません。そこで、このようなアンケートを実施し、子ども本人の意志を探ろうとするのが、この調査の狙いです。
 今回の調査によって、2つの集落とも、実家への帰郷意思を有している子どもたちが少なからずおり、実家でなくても、佐久間町への将来的な居住を考えている子どもも存在することも分かりました。また、このような帰郷意志を実家の親には全く伝えていないと回答する子どもたちも多数存在することも分かりました。以上のように、帰郷をめぐって親世代と子ども世代には意思疎通がうまくいっていないと思われます。
 さらに、帰郷意思の有無にかかわらず、実家への帰省頻度を増やすことができると回答する子どもが半分以上いました。ただ、転出した子どもたちは、実家とのつながりが強いものの、隣近所も含めた集落の人たちとの接点を持っておらず、その人間関係は薄いと思われます。このような子どもたちが、集落の人たちとの関わりをさらに持つようになれば、佐久間町への帰郷意志を有する子どもが増えるかもしれません。
 次年度の舩戸ゼミでは、転出していった子どもや孫が佐久間町への帰郷意志を醸成させていくためにも、集落の共同作業(草刈りや防災訓練など)や祭りの際に、このような子どもや孫を集落に呼び寄せる仕掛けづくりに取り組みたいと考えています。
なお、今回の調査報告会の前には、下平集落ならびに羽ケ庄集落の防災訓練に参加しました。舩戸ゼミでは、一緒に汗を流すことは、地域住民の方々との信頼関係を構築し、ともに地域づくりを進めていくうえで必要だと考えています。

2回目の調査報告会の前に参加した「羽ケ庄集落」での「防災訓練」(12月3日)


「羽ケ庄集落」での2回目の調査報告会(12月3日) 「下平集落」での2回目の調査報告会(12月3日)

ゼミ活動報告(森山ゼミ)

後期の森山ゼミでは、身近な企業の研究をしようということで話し合った結果、浜松市民に愛されるドラックストアである杏林堂薬局の研究を行いました。

はじめに、杏林堂人事部人財採用教育課長の木下様にお話を伺ったところ、杏林堂がより成長するためには私たち大学生世代に向けた施策を強化する必要があると考えたため、「学生にとって理想的なドラッグストアとはどのようかものか」について調査を行いました。

調査内容は、下記の通りです。

◆店舗見学(ファミリー向けの郊外型店舗である新津店と通勤通学者向けの都市型店舗であるエキマチ店に行き、店舗の違いや特徴を調査しました)

◆文化政策学科男女学生数名に理想のドラッグストアについて聞き取り調査(アンケート調査の評価項目選定のため、大学生のドラッグストアの利用実態や期待を把握)

◆アンケート調査(男女大学生約100名のドラッグストアに対する満足度を調査、学生にとって効果的なプロモーション方法等も探る)

これらの調査分析を行い、1月24日(水)に木下様へプレゼンテーションを行いました。
鋭い質問や、私たちでは気付かなかった視点でのご意見を頂き、大変有意義な時間となりました。

私たちのプレゼンテーション資料は杏林堂さんの社内で回覧されると仰っていたので、私たちの研究が、大学生にとってより理想的な店舗づくりへの助けになると良いなと考えています。
まだまだ力不足な点も実感できたので今後の研究に生かして行きたいと思っています。

(文章:3年 佐野杏佳)

舩戸ゼミが「日本村落研究学会」の大会で発表しました。

農山漁村についての研究者で構成される「日本村落研究学会」では、毎年、地方で大会を開催しています。

この大会では、学会員による研究発表やシンポジウムなどが行われます。
 今年の大会は、11月12・13日(土・日)、浜松市天竜区春野町で開催されました。
この大会のシンポジウムにおいて、舩戸ゼミの学生2名が発表しました。

 1年生の中野七海さんが「『他出子』による中山間地域における集落の維持可能性:浜松市天竜区佐久間町の事例から」というタイトルで、今年度、舩戸ゼミで取り組んできた聞き取りならびに質問紙調査とその結果を発表しました。発表では、集落の年齢構成だけで集落の存続性を考える「限界集落」論を批判したうえで、集落を越えた家族関係を示し、かつ将来的に集落に戻ってくる子どもの存在だけでなく、将来的に実家に戻ってくるという帰郷意志を示す子どもたちの意識を明らかにすることによって、人間関係(家族関係)から集落の存続可能性が高いことを述べました。

 2年生の鈴木晴香さんが「中山間地域における耕作放棄地についてのアクション・リサーチとそれに伴う実践:浜松市引佐町久留女木の棚田の事例から」というタイトルで、浜松市北区引佐町の久留女木の棚田耕作放棄地再生プロジェクト「引佐耕作隊」の活動内容を踏まえて、地元で実施した調査活動とその結果を発表しました。発表では、大学生が米作りを行うことへの棚田の地権者からの評価や考えを明らかにするとともに、その地権者たちの間では「耕作放棄地の増加は問題である」とする意見が多い一方で「耕作放棄地のままで良い」という意見も多いという興味深い結果が出たことも報告しました。

このシンポジウムでは、村落研究者から質問をいただき、活発な議論ができました。
次年度の学会大会においても、今後のゼミ活動で得られた知見を発表していきたいと考えています。

発表する1年生の様子

 

 

発表する2年生の様子

 

 

舩戸ゼミが「三遠南信サミット」で発表しました(舩戸修一)

 今年で25回目を迎える「三遠南信サミット」が10月30日(月)にアクトシティ浜松で開催されました。
このサミットは、三遠南信地域(愛知県の東三河地域、静岡県の遠州地域、長野県の南信州地域)を一体的に振興するための会議です。

 今年の「三遠南信サミット2017遠州」の分科会(「山・住」分科会)において、舩戸ゼミが参加し、1年生の中野七海さんが「浜松の中山間地域における集落を維持するために:舩戸ゼミの調査活動から」というタイトルで発表しました。

 発表では、集落の年齢構成だけで集落の存続性を考える「限界集落」論を批判したうえで、具体的にゼミで調査した佐久間町のある集落のデータ、すなわち集落を越えて足繁く実家に通う子どもたちの総数・居住場所・帰省頻度を示すことによって、集落における人間関係(家族関係)からその存続可能性を判断すべきであると主張しました。

 会場には、長野県の中山間地域を有する自治体の首長も参加しており、これらの方々からも感想をいただきました。
また、会場では、これまでのゼミ活動をまとめたパネルを設置し、来場者に見ていただきました。

 今回のサミットのような一般市民が公聴できるような場において、今後も大学のゼミ活動で得られた知見を発表し、中山間地域づくりに貢献できるよう努力していきたいと考えています。

発表会場・発表の様子

 

発表・パネル展示の様子