ゼミ紹介

PICK UP SEMINAR 07

現場の視点から国際社会を考える

武田 淳 准教授  研究分野:開発人類学、環境社会学
安永 優美 YASUNAGA Yumi
4年生
私は大学一年次から、「はままつチョコプロジェクト」というフェアトレード団体に所属しています。この活動を通して国際協力についてさらに知識を深めたいと思い、武田ゼミを選択しました。

武田ゼミでは、卒業研究のテーマについて各々でフィールドワークや文献調査を行い、定期的に発表会をしています。先生の研究分野はフィールドワークや国際協力系ではありますが、テーマにこれといって決まった範囲は無く、ゼミ生は教育や観光、伝統、アニメや映画を含むメディア関係など多彩なジャンルで自由に研究しています。私は講義で触れて興味を惹かれたフェミニズムやジェンダーと、元々好きだったディズニーやジブリ作品とを絡めてテーマ設定しました。先生は調査に詰まるとヒントや手厚いフォローをしてくださり、発表会は一人一人の研究について全員が積極的に意見をくれる為、テーマや問いがなかなか絞れない私でも楽しく真剣に研究出来ています。

また、ゼミの活動は卒業研究だけでなく、他企業と共同でSDGs教育の教材を作成したり、国内外のフィールドワークを行ったりもします。参加は任意ですが、自身の経験や成長に繋がる活動が多いです。
武田 淳 TAKEDA Jun
私は、開発途上国の貧困や環境問題を研究しています。学問としては、開発人類学(国際協力などを扱う文化人類学の一分野)を専門としています。私自身も、コスタリカとパプアニューギニアの農村で生活しながら調査を行ってきました。現地の滞在期間は、合計で4年近くになります。現地の方々と同じ言葉をしゃべり、同じものを食べ、同じ屋根の下で寝る。そうやって現地の生活者の視点に立った時に見える世界から、「社会」を考えています。

私の研究は、主に開発途上国を対象としていますが、その本質は、「現地で何が起きているのか」をグローカルに捉えつつ、「地域のために何ができるのか」を問うことです。ですから、ゼミでは先進国/途上国に関わらず、広く「地域貢献」を扱います。なお、「『現地の人のためになる』とはどういうことか」は、机の上だけで物事を考えているだけでは分かりません。そのため、私のゼミでは「地域の人から学ぶ」姿勢を大切にしてます。積極的にフィールドワークに出よう!
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