ゼミ紹介

PICK UP SEMINAR 12

史料から日本の歴史を考える

西田 かほる 教授  研究分野:日本史、文化史
大村 美早希 OOMURA Misaki
3年生
ゼミでは、主に江戸時代から明治時代の範囲で、各々がテーマを決め報告を行います。テーマは各々の出身地に関係のある事など、身近な事柄をとりあげることが多いです。私たちの学年では、浜松城の引き渡しや相良藩藩主田沼意次、東海道の宿場、渡船、大井川の川越し、鋳物師仲間、温泉と観光、捕鯨というテーマに取り組んでいます。

報告に際しては、自治体史や史料集から古文書を選び、それを読み、現代語訳をしたうえで、古文書から読み取れる点、疑問点を出して論を展開していきます。 最初は古文書が読めず、完璧に訳すこともできないのですが、回を重ねるごとに古文書を読む力がついてくるのがわかり、とてもやりがいがあります。また、報告をするとたくさんの質問が出るため、自分では気がつかなかったことを発見できます。質問に答えていくうちに、内容の理解が深まっていくのがわかり、どんどん楽しくなります。

古文書を探すのに苦労することもありますが、自分が興味のある歴史の事柄を突き詰めて研究できると思います。
西田 かほる NISHIDA Kahoru
ゼミでは主に日本の江戸時代以降の歴史を学びます。歴史というと暗記するものというイメージがありますが、大学では、当時の人が書いた史料(古文書)を読み、そこに書いてあることを理解し、自分なりの論を組み立てていきます。答えが決まっているものでも、暗記するものでもありません。史料を読むことは、史料を書いた人との対話と言えるかもしれません。聞きたいことに応えてもらえないこともありますし、思わぬ方向に話が展開していくこともありますが、それがまた研究の醍醐味です。大村さんが書いているように、史料を読むというのは大変なことですが、あらたな対話が生まれる機会として、楽しく取り組んでもらいたいと思っています。

ゼミでは、学生ひとりひとりがテーマを決め、研究したことを報告していますが、史料を読む訓練として皆で史料の輪読を行ったり、時には学外に出て地域に残る歴史を体感したりしています。
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