ゼミ紹介

PICK UP SEMINAR 20

モットーは理論と実践の融合

倉本 哲男 教授  研究分野:教職実践学・アメリカ教育学
味見 美玲 AJIMI Mirei
4年生

現在、私たちは「教育」と「アメリカ文化」の両輪でゼミを進めており、学生の興味関心に基づいて幅広い切り口から日米の文化理解へのアプローチを行っています。ゼミの進め方としては、それぞれのテーマに沿った文献をまとめて報告し、議論を通して考えを深めるという方法をとっています。また、外国にルーツのある児童生徒への学習支援といった多様なフィールドワークにより、文献からは汲み取りきれない「リアル」に直接触れることができます。

具体的なテーマとしては、「インクルーシブ教育」「ミュージック」「ヒップホップ」「スポーツ」などがキーワードとして挙げられます。一見つながりのないようにも思えるそれらの根底には、共通して「格差問題」「差別」「貧困」といった世界が抱える課題が内在し、その歴史や現在に至るまでの過程・現状を把握することは研究を進める上での不可欠な基盤であると言えます。

ディスカッションを大切にしているゼミであることに加え、所属する学生がそれぞれ異なる興味関心を持っているため、新たな考え方に気づき多角的な視点を養うことができる点がこのゼミの大きな魅力であると考えています。
倉本教授宅で国際交流、ジェンガーが崩れた…
倉本 哲男 KURAMOTO Tetuo

もともと私の研究は、USA等の教育・社会研究の知見を「輸入する」スタイルでしたが、現在では、我が国の教育実践を海外へ「輸出する」スタイルも重視しています。よって、本ゼミは大別して2つの方向性があります。

第一に、「教師になりたい学生」の基礎となる学びを保証しています。例えば、授業方法、生徒理解、スクールマネジメント・リーダーシップの在り方等が、その具体例です。
第二に、「児童・生徒・学生(students)の学び」から「社会人の学び」までに対象拡大をして、日米比較等も視野に入れた「人材教育論」も検討中です。

以上に鑑み、国際文化学科の教育目標に対応する意味では、「多文化交流の国際的教育学」「グローカルに学ぶ」等の観点をふまえ、浜松在住「外国にルーツを持つ生徒教育(多文化共生の生徒指導論)等」をテーマにした Problem Based Leaning、Service-Learning 等のプロジェクトも有効ではないかと思案中です。

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