Case Study事例集

特色ある事業

文化以外の事業で相乗効果を

公益財団法人 真庭エスパス文化振興財団
1997年に設立され、「久世エスパスランド」の指定管理者として芸術文化事業とケーブルテレビ事業等を行う。「久世エスパスランド」は、1997年開館のエスパスセンター(ホール、会議室等の貸室、公立図書館等)、1995年開局のケーブルテレビである真庭いきいきテレビ(MIT)、国指定重要文化財の旧遷喬尋常小学校等から成る、施設群の総称。
公益財団法人 真庭エスパス文化振興財団は、文化施設の管理運営や施設での文化事業のほかに、ケーブルテレビ事業を行なっている。難視聴地域を持ち、旧農林水産省、旧自治省の事業でネットワークと文化施設整備に同時に取り組んだ経緯などから、同財団は文化施設とケーブルテレビ事業の指定管理者となっている。ケーブルテレビ事業では、自主番組制作、加入者営業、設備工事等を行い、文化施設ではプロの公演のほか、アマチュア団体の運営等も手がける。年間30本以上の公演やワークショップといった施設での事業の一部は、映像化されケーブルテレビの番組として放映されている。
文化施設の管理運営とケーブルテレビ事業は一見すると異なる事業だが、施設での公演等を映像化し放映することで、芸術に関心を持つ層を広げることにつながることが期待されている。また、施設で活躍するアマチュア団体の人々の姿が映像になることで、地域住民のエンパワメントにもつながっている側面がある。加えて、ケーブルテレビ事業で地域を訪問することが住民のニーズに耳を傾ける機会にもなっている。
Point
  • 人口5万人以下で、今後も人口減少が見込まれる地域だからこそ、ケーブルテレビ事業・文化事業の双方で地域住民が中心となることが重視されている。
  • メディアという生活に不可欠な媒体を用いることで、より親しみやすく、地域の人々に届く事業が実現している。