Statistical Data統計データ

2012年度データ・研修
[分析]

全財団、カテゴリーごとの研修(OFF-JT/OJT)の
実施率は、職位別にみた場合はどうか?

ここでは職員を対象とした研修実施率の状況について、職務を離れての研修(OFF-JT)と職務においての体系的な教育訓練(OJT)の2項目の実施率を、職位(新規採用者、中堅職員、一般職員)に着目してみていき、全財団、カテゴリーの区分ごとの特徴を把握する。
全財団(n=96)/うち国補助金有(n=35)
カテゴリー①:1施設管理財団(n=26)/うち国補助金有(n=9)
カテゴリー②:複数施設管理財団(文化系)(n=13)/うち国補助金有(n=10)
カテゴリー③:複数施設管理財団(文化以外)(n=57)/うち国補助金有(n=16)
Point1

全財団、カテゴリー区分いずれでも、一般職員を対象としたOFF-JTの実施率が高い

全財団の研修実施率に注目すると、一般職員を対象としたOFF-JTの比率が38.5%と高くなっていることが分かる。カテゴリー区分でみても、カテゴリー①が26.9%、カテゴリー②が46.2%、カテゴリー③が42.1%と、一般職員向けのOFF-JTの実施率が他と比較して高い。
研修(OFF-JT/OJT)の実施率のグラフ
Point2

カテゴリー②では中堅職員のOFF-JTに力を入れている

カテゴリー②では、全財団、他のカテゴリーと比較して中堅職員に対する研修の実施率が高いという特徴がみられる。特にOFF-JTの実施率が38.5%と高く、中堅職員に対する職務外の研修が充実している傾向がうかがえる。
研修(OFF-JT/OJT)の実施率のグラフ
Point3

カテゴリー①では新規採用者に対する研修実施率が低い

カテゴリー①では新規採用者に対する研修の実施率が低くなっている。特に、新規採用者のOJT実施率は3.8%となっており、他と比較してその低さが顕著である。また、中堅職員に対する研修の実施率も低いことから、カテゴリー①では一般職員を中心とした研修が実施されている傾向がうかがえる。
研修(OFF-JT/OJT)の実施率のグラフ
[まとめ]
全財団、各カテゴリーともに、一般職員を対象としたOFF-JTの実施率が高くなっている。一方で、カテゴリー②において中堅職員を対象としたOFF-JTの実施率が高く、カテゴリー①において新規採用者のOJT実施率が低いといった傾向もうかがえる。それぞれのカテゴリーにおいて、有する施設の種類と数に応じて、重点的に研修を行う対象が変化していると考えられる。