Statistical Data統計データ

2012年度データ・研修
[分析]

全財団、カテゴリーごとの研修(OFF-JT/OJT)の
実施率は、国の補助金別にみた場合はどうか?

ここでは職員を対象とした研修実施率の状況について、職務を離れての研修(OFF-JT)と職務においての体系的な教育訓練(OJT)の2項目の実施率を、全財団、カテゴリーごとの区分に加え、国の補助金を得ている財団に着目してみていく。
全財団(n=96)/うち国補助金有(n=35)
カテゴリー①:1施設管理財団(n=26)/うち国補助金有(n=9)
カテゴリー②:複数施設管理財団(文化系)(n=13)/うち国補助金有(n=10)
カテゴリー③:複数施設管理財団(文化以外)(n=57)/うち国補助金有(n=16)
Point1

全財団でみると、国の補助金を得ている財団の方が研修の実施率は高い

全財団のうち、国の補助金を得ている自治体文化財団の研修実施率に注目すると、85%超の財団が何らかの研修を実施しており、国の補助金を得ている財団と得ていない財団を含めた全体の実施率よりも、高くなっている。なおカテゴリーごとに、国の補助金を得ている場合と全体の実施率を比較すると、その傾向は異なっている。
研修実施率
研修実施率のデータ
Point2

研修実施率は、カテゴリー③の国の補助金を得ている財団がトップ

カテゴリーごとに研修の実施率を概観すると、カテゴリー③において国の補助金を得ている財団の研修実施率が90%超と高いことが分かる。その中でも、特にOFF-JTの実施率が43.8%と高いことが特徴で、OFF-JT中心の研修が行われている。
カテゴリー別研修実施率(国補助金有)のグラフ
Point3

カテゴリー①の国の補助金を得ている財団では、研修の実施率がさらに低くなる

反対に、カテゴリー①のうち国の補助金を得ている財団では、どちらの研修も実施していない財団が33.3%と、カテゴリー①全体で実施率をみた時よりもさらに低くなっている。
カテゴリー①のグラフ
[まとめ]
国の補助金を得ている財団に着目すると、全財団では研修の実施率が85%超と高い。しかしカテゴリーごとにみると、カテゴリー③では実施率がより高く、反対にカテゴリー①では実施率が60%台にとどまっているように、カテゴリーによってその実施率には差異があることが分かる。