イベントレポート

2023年11月06日

公開講座「道具が語る日本の文化とものづくりの技術」を開催しました

静岡文化芸術大学 文化・芸術研究センターは、匠公開講座「道具が語る日本の文化とものづくりの技術」を開催しました。匠公開講座は、日本の文化の中で継承されてきた「ものづくり文化」と大地の恵み「素材」について学び、文化の継承と新たな創造へ繋げることを目指し、2018年度から開催しています。2023年度は日本の文化とものづくりの技術を「道具」を通して紐解きました。
講義をする外立氏の画像
第一部の講演では、まず、静岡県内の民具調査に携わっている常葉大学の外立ますみ非常勤講師が、民俗学の視点から「山里の道具と生活文化」をテーマに講演を行いました。
鼎談「大工道具と木の文化」では、大工の水野日出男氏、本学デザイン学科の新妻淳子准教授、山口貴一特任助手の3名が、大工道具等について各々の見識に基づいて意見交換を行いました。最後に「日本の文化とものづくりの技術」と題してディスカッションを行いました。受講者から募った質問に対して、それぞれが意見を述べたり事例紹介をしたりして講義の総括を行いました。
休憩時間には、会場前方に陳列された道具に多くの受講者が集まり、道具を近くで観察して実際に触れてみたり、講師に積極的に質問したりするなど、活発に交流していました。
ディスカッションの様子の画像
ディスカッションの様子
休憩の様子の画像
休憩の様子
第二部のワークショップでは、2つの部屋に分かれ、鉞、鉋など実際に大工道具を使い、木の感触、木の性質、木の香りなどを受講者が体験しました。受講者は、講師と同じように鉋を引いてみても一律の厚さで削ることは難しいと体感し、講師の技術に感嘆の声があがりました。
ワークショップで解説をする水野氏の画像
ワークショップで説明する新妻准教授の画像
ワークショップの画像①
ワークショップの様子の画像②
受講者からは、「ディスカッションで専門分野が異なる5名の講師が、一つのテーマについてそれぞれ観点から切りこんで意見交換をしている様子が見られておもしろかった」、「実際に道具を見ると迫力があった」、「木、人、道具の関係の神秘に触れることができ、ものを大切にしたいと思った」などの感想をいただきました。

開催概要

公開講座のチラシの画像
【日時】2023年10月1日(日曜日) 午前9時30分から午後4時
【会場】静岡文化芸術大学 南176大講義室、構造実験室、木材加工室
【登壇】新妻淳子、荒川朋子、山口貴一(静岡文化芸術大学)、外立ますみ(常葉大学非常勤講師)、水野日出男(大工)
【主催】静岡文化芸術大学 文化・芸術研究センター
【後援】静岡県、浜松市

発行部署:地域連携室