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オペラ「夕鶴」出演者紹介~水船桂太郎さん

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2012.12.13

オペラ「夕鶴」出演者紹介、第3回目は水船桂太郎さんです。

与ひょう(テノール): 水船桂太郎さん

静岡県浜松市出身。元城小学校、中部中学校、浜松学芸高校音楽科卒業。国立音楽大学声楽科卒業。

浜松市立江南中学校、及び富塚中学校において教員として勤務する。

退職後、声楽家を目指しイタリア・ボローニャに留学。トリノ、ミラノ、フィレンツェ等イタリア各地でコンサートに多数出演。また、スウェーデンで行われたオペラ・アカデミーのオーディションに合格。優秀賞を受賞し、記念コンサートに出演した。

帰国後、『蝶々夫人』ピンカートン役で二期会デビュー。『メリー・ウイドー』カミーユ、『椿姫』アルフレード、『ジャンニ・スキッキ』リヌッチョ、『魔笛』タミーノ等の主役を次々と務める。また、新国立劇場『フラ・ディアヴォロ』ロレンツォ役でデビューした。

コンサートにおいても、『メサイア』、『第九』、『カルミナ・ブラーナ』、交響曲第2番『賛歌』(メンデルスゾーン)、『レクイエム』(ベルリオーズ、モーツァルト)、『スターバト・マーテル』(ロッシーニ)のソロを務めるほか、青島広志氏とのジョイントコンサート、日生劇場「シリーズ音楽探検隊」等に出演し好評を得る。その他、NHK-FM、テレビ朝日「新・題名のない音楽会」にも出演。

最近では世界的に著名なテノール、ペーター・ドヴォルスキー氏に認められ、2009年にヨーロッパの歌劇場にてオペラデビューした。また同年10月には静岡国際オペラコンクールの事業として行われるオペラ『蝶々夫人』のピンカートンとして出演。(アクトシティ浜松)2011年には二期会公演『サロメ』ナラボート、スロヴァキア国立ブラチスラヴァ国立歌劇場演奏会に出演。2012年はチェコ・オパヴァにて『真珠とり』ナディール役で出演。

浜松に関連した舞台として「市制90周年記念カルミナ・ブラーナ」テノールソリスト、第4回浜松市民オペラ「三郎信康」服部半蔵、第5回「魔笛」タミーノ役として出演

オペラ「夕鶴」公演に向けてのコメント:

(9月18日、静岡県庁にて行われた制作発表記者会見時のコメントより)

この与ひょうという役は、勉強すればするほど難しい役だなと思います。純粋無垢な男が、お金とか都への憧れによりまるで子供が駄々をこねるように変わってしまい、やがて本当の幸せを失ってしまう...これを限られた時間の中で行うという演技的な難しさ、歌の難しさがありますが、伊藤先生、中村先生の両先生のご指導を頂きながら、そして若く素晴らしいプリマドンナと競演できるということを励みに頑張ります。

また、今回は小・中・高校生のためのバックステージツアー・ゲネプロ公開という企画があります。私は10年間浜松で教員をしておりましたので、子供達にこの舞台を見てもらえるというのが私にとって最大の喜びであります。何か恩返しができるような、そんな気持ちがします。