おまけつきチケット

【ふじやまのぼる先生のオペラ講座(37)】
日本のオペラやコンサートのチケットを買ってもそれ以上のメリットはありません。近くの飲食店などで、「オペラ・コンサートのチケットをご持参くださると、ワンドリンクサービス」などはあるかもしれませんが。
先生の行ったいくつかの歌劇場やコンサートホールのチケットで、ちょっとしたメリットがあるものがありました。ここに添付したのは、フランクフルト歌劇場の公演チケットです。下の線の下に、小文字ですが何やら書いてあります。
フランクフルト歌劇場の公演チケット
要約すると・・・
このチケットで「公演当日のRMVでの旅行に適用されます。往路は開演の5時間前から、復路はその日の最終便まで。ファーストクラスは追加料金のみかかります。云々」
RMVとはライン=マイン交通連盟の略で、フランクフルトを中心とした近郊交通機関の集まりです。近郊電車、地下鉄、市電、バスなどが含まれます。この範囲内からオペラを観るために歌劇場に行く人は、オペラのチケットを持っていれば交通費はかからないというもの。画期的ですよね!
このようなシステムは先生の行った場所では、ケルン歌劇場、シュトゥットガルト国立歌劇場、ハンブルク国立歌劇場、ウィーン・コンツェルトハウスなどがありました。ミュンヘンでは、これらが無料になるチケットと、有料のチケットとがあるようでした。
ミュンヘンチケット
左が交通利用可「Mit MVV」で、右が利用不可「Ohne MVV」です。「MVV」は、ミュンヘン交通局(Münchner Verkehrs- und Tarifverbund)のマークです。
多くの都市交通網と劇場などが提携し、その交通網の範囲内であれば無料になる場合が多かったです。JRや各種私鉄の混在する日本への導入は、なかなか難しいかもしれませんね。