言葉がわからない…(2)
2021年08月27日
【ふじやまのぼる先生のオペラ講座(17)】前回は、上演する場所の言語で上演していたというお話をしました。客演で来たけれども、その国・その歌劇場で上演している歌詞がわからない時はどうしていたのでしょう。そんな時は、歌える言語で歌ってもらったこともあったようです。先生が持っているCDで、1933年から1944年にかけてのウィーン国立歌劇場の録音があります。音質はあまり良いとは言えませんが、戦前戦中の上演を知る全24巻CD48枚の貴重な資料です。当時はウィーンの言語であるドイツ語での上演がほとんどでしたが、下記に示したように、1936年6月7日の「アイーダ」公演では、みなドイツ語で歌っている中で、ス