声部のはなし(2)~アルト・バス~
2021年06月25日
【ふじやまのぼる先生のオペラ講座(9)】今回は低い方の、アルト・バスについてご紹介します。女声の低い声ですね。語源はなんと「高い」。「背が高い」の意味の高いです。上ってことですね。基準音の上の音、ですからテノールよりも高いパートを「アルト」って言ったんです。だからアルト=高い。「ソプラノのほうが高いじゃん!」その話は、次回いたしましょう。「アルトにもリリコとかレッジェーロとかってあるの?」いい質問ですね。残念ながらあまり使われません。それから、厳密に女声の低い声を表す場合、「コントラルト」というのが正確です。フランスで「アルト」と言うと、ヴィオラのこと。アルト(コントラルト)の役は、超人的な能