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各種文庫


髙坂文庫

髙坂正堯(こうさかまさたか:1934-1996)先生は、哲学者髙坂正顕(こうさかまさあき:1900-1969)氏の二男。京都大学教授。国際政治学者。86年平和・安全保障研究所の理事長に就任。95年静岡県新大学(現静岡文化芸術大学)整備推進顧問。「古典外交の成熟と崩壊」で第13回吉野作造賞を受賞。「海洋国家日本の構想」、「宰相吉田茂論」、「文明が衰亡するとき」、「外交感覚」等の著書がある。「髙坂正堯全集」全8巻(都立出版、1998-2000)

本文庫は、先生の逝去(1996年5月15日)後、ご子息坂昌信氏より本学に寄贈されたものである。本学の開学に多大なご尽力をいただいたご縁で、京都大学研究室に所蔵されていた資料が寄贈された。

蔵書は、国際政治、外交、軍事等を中心に約4,100冊(和書2,900冊、洋書800冊、和雑誌31種、洋雑誌11種)。全体の半数以上を、社会科学系の図書が占める。父親である正顕氏の蔵書も散見される。閲覧用目録は特に作成していないが、オンライン目録検索が可能である。

木村文庫

「木村文庫」は、本学初代学長である故木村尚三郎先生の、西洋中世史を中心とした文化・芸術に関するコレクションである。
ご遺族のご厚意により、本学図書館・情報センターに寄贈された。

木村先生の御著書をはじめ、洋の東西に亘る歴史書、「日本民俗地図」、「日本祭礼地図」といった資料類、雑誌「法制史研究」のバックナンバーから「懐かしの紙芝居」までと、幅の広いコレクションで、先生の深い教養と豊かな発想の源泉を垣間見る感がある。閲覧用目録は特に作成していないが、SUAC蔵書検索で検索が可能である。

木村尚三郎先生ご略歴

昭和5年東京都生まれ。昭和28年東京大学文学部西洋史学科卒業。昭和33年日本女子大学文学部助教授。昭和34年東京都立大学法学部助教授。昭和41年東京大学教養学部助教授。昭和51年東京大学教養学部教授。平成2年東京大学名誉教授。平成12年静岡文化芸術大学学長。
この間、関税・外国為替等審議会会長、国民生活審議会会長、しずおか男女共同参画推進会議会長、2005年日本国際博覧会(愛・地球博)総合プロデューサーなど、多数の要職を歴任。
交通文化賞(運輸省、平成2年)、横浜文化賞(横浜市、平成8年)、NHK放送文化賞(平成9年)などを受賞。
専門はヨーロッパ中世史、比較文明論など。

著書
『ヨーロッパとの対話』(日本経済新聞社、昭和49年 / エッセイストクラブ賞受賞作)
『和魂和才のすすめ:ヨーロッパ知性日本の知恵』(日本経済新聞社、昭和54年)
『時代を見通す発想』(講談社、昭和62年)
『中世の街角で』(グラフィック社、平成元年)
『ふりかえれば、未来:歴史を読む明日を読む』(PHP研究所、平成4年)
『文化の風景』(日本経済新聞社、平成9年)
『日本の美風』(潮出版社、平成17年)
など多数。

和田文庫

和田文庫は静岡県磐田郡龍山村西川(たつやまむらさいかわ)で山林業・酒造業・回船問屋を生業とした和田家が三代(江戸時代中期から後期)にわたり収集した歌書、史書、漢籍、遠州国学関係の古書千百余冊をいう。遠州国学の基礎を築いた内山真龍との交流も窺える。

蔵書は「万葉集」・「古今集」・「新古今集」・「金葉和歌集」・「千載和歌集」・「夫木和歌集抄」等の和歌集、「八雲御抄」(歌学書)、「土佐日記」・「伊勢物語」・「源氏物語」・「徒然草」等の古典類、「都名所図会」・経典・風土記・謡曲本・占い・作庭や香道の本と幅広く収集されている。「円機活法」等の漢籍類も多数ある。中でも「本草綱目」(明の李時珍著)、「和漢三才図会」(江戸時代の絵入り百科事典)が保存状態もよい。また、絵図「日明御綱絵図」1枚を含む。

昭和55年に旧静岡女子短期大学(浜松市)に寄贈され、静岡県立大学短期大学部浜松校の閉学に伴い、平成13年度から本学に所蔵されるようになったものである。

「静岡女子短期大学蔵和田文庫目録」[PDF:7.4MB]


注: 和田文庫を利用する場合は、センター長にあらかじめ貴重書利用願を提出し、承認を受けなければなりません。また、閲覧は指定された場所でおこない、閲覧中は火気又は湿気等に十分注意し、筆写する場合は鉛筆を使用します。また、複写もできません。

日明御綱絵図


「日明御綱絵図」(ひやりおつなえず)は、作成年代不明の1枚ものの絵図である。
縛木(くれき)という板材を天竜川下流に送る際、流れが緩やかとなる日明(ひやり)から船明(ふなぎら)の間に留綱(とめづな)を張ってさえぎり、ここで一旦水揚げをおこなった。その後、筏組されて掛塚に運ばれ、そこで船積みして江戸を始め所々に配送された。留綱は藤や小藤の蔓を原財として村民が綯った。留綱を張った期間(11月から1月頃)は、天竜川の通船は禁止され、農民達は不便な生活を余儀なくされた。なお、日明御綱役(ひやりおつなやく)は江戸時代の北遠諸村の人々に課された夫役で、年貢のかわりに上納された。

この絵図は、留綱(とめづな)を張った光景を絵図にしたもので、天竜川や木材について語る際には欠かすことのできない貴重な資料である。(龍山村村史編纂委員会編「龍山村史」1980.参照)

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