【文化政策研究科・戴周杰さん担当企画】日中映画国際シンポジウム「風雨同舟　日中映画交流の過去、現在、そして未来に向かって」

浜松市ゆかりの映画監督・木下惠介を顕彰する「木下惠介記念館」にて、日中両国の映画研究者や映画作家、映画祭関係者等のゲストを迎え、多角的な視点で日中映画国際シンポジウムを開催されます。

本シンポジウムは、同館スタッフで本学大学院文化政策研究科で学ぶ戴周杰さんが企画担当しているもので、戴さんは「長期履修制度」を利用し、在職しながら本学で学びを深めています。

昨年、日本と中国は国交正常化から50周年を迎えました。この間、日中両国には時に政治や経済の領域で緊張感が生じることもありましたが、文化・芸術の分野では様々な形で絶えず交流を続けてきました。
近年の新型コロナウイルスの流行により人々の移動が制限され、相互の理解が薄らいでいる今だからこそ、映画という媒介を通じて、日中両国が風雨同舟（同じ舟に乗って激しい嵐を乗り越えること）を意識する必要があります。
上映、トーク、テーマ講演、パネルディスカッションなど多彩なプログラムで構成する交流の場として、本シンポジウムが日中の文化交流に新たな風を送り、さらなる広がりを持つ機会になることを願います。

【日時】2023年12月3日（日曜日）　午後1時15分から午後5時30分（午後0時45分開場）
【会場】木下惠介記念館・アートホール（浜松市中区栄町3-1）
【参加料】一般　1100円、学生　550円　（注：学生料金の方は、受付の際に学生証をご提示ください）
【主催】一般社団法人浜松創造都市協議会
【協力】東アジア文化都市2023静岡県地域連携プログラム

第一部　上映会＆アフタートーク

上映会『異郷人』（監督：柴 波、2019年、日本・中国、45分）
アフタートーク
トークゲスト：柴 波（本作監督）、秋山珠子（神奈川大学外国語学部中国語学科 准教授）
聞き手：戴 周杰（木下惠介記念館 担当キュレーター）

第二部　テーマ講演

「異郷に生きて　移動と故郷喪失の近代」韓 燕麗（東京大学大学院総合文化研究科 教授）
「満州映画協会と日中の映画人」上田学（神戸学院大学人文学部人文学科 准教授）
「国際映画祭の現場から見る日中映画交流の最新事情」徐 昊辰（上海国際映画祭プログラマー、映画ジャーナリスト）

第三部　パネルディスカッション

テーマ「日中映画交流の課題と未来　我々は新たな風を吹かせられるのか？」
パネリスト：秋山珠子、韓 燕麗、上田 学、徐 昊辰
進行役：戴 周杰 17:30 　 閉会